カナダ西部で山火事広がる、数千人に避難指示 大気汚染の懸念も

[トロント 12日 ロイター] - カナダ西部で起きた大規模な山火事は12日、延焼面積が約1万ヘクタールに達し、ブリティシュコロンビア州の住民の一部に避難指示が出された。

地元当局によると、同州フォートネルソンとその周辺に住む3500人の住民の大半が避難した。周辺の山火事では4136ヘクタールが焼失した。

隣接するアルバータ州ではフォートマクマレーなどの住民に避難準備を促す警報が出された。

州内の2カ所で山火事が制御不能となっており、そのうちフォートマクマレーの南西16キロに位置する山火事は延焼面積が5500ヘクタールに広がった。

当局は12日、火の手が弱まったが気温上昇に伴い再び強まる見込みだとした。

ブリティッシュコロンビアの当局によると、強風で吹き飛ばされた木が送電線に倒れたのが山火事の原因だという。

カナダ環境・気候変動省は12日、ブリティッシュコロンビア州からオンタリオ州までの広い地域の大気の質について特別警報を発令した。

連邦政府はカナダのほぼ全土で春と夏の気温が例年より高くなると予想しており、今年の山火事が再び「壊滅的」になる恐れがあると警告している。

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