ナガオカ、世界初MP型モノラルカートリッジ「MP-MONO」“モノラル盤の魅力引き出す”

by 山崎健太郎

MP-MONO取付イメージ

ナガオカは、アナログカートリッジ「MPシリーズ」の新しいラインナップとして、世界初となるMP型モノラルカートリッジ「MP-MONO」と「MP-MONO用1mil交換針」を6月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はMP-MONOが39,600円前後、JN-PMONO 0.7E(0.7mil交換針)が11,880円前後、JN-PMONO 1.0Eが13,860円前後。AmazonのNAGAOKAダイレクトストアにて予約を開始している。

MP型モノラルカートリッジ「MP-MONO」

近年、モノラルの魅力が再評価され、過去の名盤の復刻も相次いでいるが、同社では「モノラル盤の持つ音の迫力や、音像表現を最大限に引き出すためにモノラル再生専用のカートリッジで聴くことを推奨する」という。

そして、現在発売されている多くのモノラルカートリッジは現代のレコードカッティングに合わせ針先サイズ0.6~0.7milのスタイラスチップが主流となっているが、MP-MONOは0.7milのスタイラスチップを標準搭載し、「モノラル盤の持つ音の輪郭やリアル感を引き出し、解像度の高いモノラル再生を目指し開発した」という。

それに対し1milの交換針は厚みのある中低音でパワフルな音が再現可能なスタイラスチップになる。「モノラル盤が当たり前だった時代(1940年半ば~50年半ば)には、1milのスタイラスチップでのレコード再生が主流でした。ナガオカは接合針を一貫製造できるメーカーとして、当時の音場、空気感にこだわり、より本来のモノラル体験が得られるよう1milスタイラスチップも同時発売する。それぞれの音質の違いをお楽しみください」としている。

JN-PMONO 0.7mil交換針とJN-PMONO 1.0mil交換針

MP-MONOの取付交換針はJN-PMONO 0.7E。出力は4.0mV。周波数特性は20Hz~20kHz。負荷抵抗は47kΩ、負荷容量は100pF。カンチレバーはアルミニウム合金。針先は0.4×0.7mil接合ダイヤ・楕円。適正針圧は1.5~2.0g。交換針JN-PMONO 1.0Eの適正針圧は2.0~2.5g。

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