黙っても口を開いても叩かれる…ハン・ソヒと「スピード破局」した韓国俳優に求められる過度な責任

プライベートの議論に巻き込まれた俳優リュ・ジュンヨルが“四面楚歌”となった。どうすることもできない状況だ。

法的な責任もなく、道義的な反省を示したにもかかわらず、批判の世論が続いている。

リュ・ジュンヨルは3月から韓国を騒がせた、いわゆる「おもしろいね大戦」の当事者だ。7年以上交際したGirl's day・ヘリと破局後、女優ハン・ソヒとの熱愛説が浮上し、二股疑惑まで浮上したことが禍根だ。

さらにヘリとハン・ソヒがSNSを通じて「おもしろいね」「私もおもしろいですね」などと“対決”し、議論はさらに大きくなった。最終的にハン・ソヒとの熱愛を認めるも、1カ月も経たないうちに破局した。

その過程で、「グリーンウォッシュ」(うわべだけ環境保護に熱心に見せること)の論議まで提起された。リュ・ジュンヨルは国際環境NGOグリーンピースの広報大使として活動しているが、環境破壊の主な原因とされるゴルフが大好きな一面があり、とあるファッションブランドのイベントで子牛の皮でできたカバンを持ち歩くなど、矛盾した行動を見せているとの指摘だった。

公の場で“曖昧な釈明”

(写真提供=OSEN)5月10日、『The 8 Show ~極限のマネーショー~』制作発表会に参加したリュ・ジュンヨル

様々な議論のなかでも沈黙を守り続けたリュ・ジュンヨルは、騒動が起きてから約2カ月後、初めて公の場に立った。5月10日、ソウルで行われたNetflixシリーズ『The 8 Show ~極限のマネーショー~』の制作発表会に参加したのだ。

あまりにも大きな騒動であったにもかかわらず沈黙を守っていたリュ・ジュンヨルの口に、大衆の関心が集まった。

ただ、すっきりと本音を打ち明けるのではないかという期待とは異なり、リュ・ジュンヨルは「その当時、私の意志とは関係なくSNSに文章が上がってきた。一つひとつに答えるよりは沈黙し、それによって生じる批判に耐えるのが最善だと考えた」とだけ話した。

これはプライベートについて詳しく説明するよりは、むしろ沈黙が良い選択だったという意味だろう。それによって生じる批判には、芸能人として耐えなければならないということだ。

前述した「グリーンウォッシュ」については、「マスターズ(ゴルフ大会)に行ってきた後、それに関する批判的な話はよく読んでみた。自分を振り返るきっかけになり、反省している。デビュー以来、(最も)悩みが多い時期のようだ」と話した。

そして「制作発表会は個人的な時間ではないという点で、個人的な話ができる時間に、もっと多くを話したい」と約束した。

この発言後、取材陣から、リュ・ジュンヨルの議論が『The 8 Show ~極限のマネーショー~』の広報に悪影響を及ぼしたが制作陣と作品に一言の謝罪もないのかという質問が出てきた。

リュ・ジュンヨルは多少当惑したように、「以前の返事と違うことはなさそうだ。制作発表会なので、個人的な話を続けることが作品や同僚俳優たちに被害になると思う。個人的にインタビューや話ができるときに、話せる時間があることを願う」と強調した。

(写真提供=OSEN)ハン・ソヒ

一部からは、リュ・ジュンヨルの回答に残念だという反応が出ている。もっと正確に状況を説明すべきだったという主張だ。「意志と関係なくSNSに文章が上がってきた」というのが、ヘリとハン・ソヒの後に隠れる印象を与えたという意味である。

また、ゴルフと関連しては一貫性のない行動をしているにもかかわらず、あまりにも堂々としているのが不満だという指摘だ。

どうしようもない状況という理解も

それらの反応も理解できるが、公の場ではっきりと語れなかったリュ・ジュンヨルにも一定の理解を示すべきだろう。

ヘリやハン・ソヒとの関係が断絶され、彼女たちが影響力の大きいスターという点からも慎重にならざるをえない。ハン・ソヒとの熱愛説が浮上したときも、メッセージを最小化したことは一貫している。

グリーンウォッシングの疑惑も簡単に解決できる問題ではなく、非常に長い釈明が必要な事案という点で、リュ・ジュンヨルの言葉のように、公の場で扱うのは不適切かもしれない。「反省している」という発言は、グリーンウォッシング疑惑に対する自身の態度を十分に伝えたと見られる。

残念な面もあるが、彼に過度な釈明を求めすぎているのではないかとの声も出ている。

(写真提供=OSEN)リュ・ジュンヨル

実際に各種オンラインコミュニティでは、リュ・ジュンヨルに対する意見が分かれている。法的な責任がないため、この程度の発言でも十分という意見と、2人の女性が被害を受けたなかで「あまりにも卑怯だ」という声が対立している。

グリーンウォッシング疑惑も、道義的な側面の失望感を与えたという点では、「反省している」という言葉で十分だったという意見もある。

事案を解釈する人によって、リュ・ジュンヨルに対する好き嫌いが分かれている印象だ。

とあるマネジメント会社の関係者は、「リュ・ジュンヨルの立場ではどんな選択をするか難しそうだ。一言一言に、かなり気をつけなければならない状況。取材陣が多い状況では誤解されかねず、非常に曖昧な表現をするしかない。もどかしい釈明をしたという声も理解できるが、法的な問題に関与したわけでもないのに、積極的に釈明するのも不自然だ。なぜ曖昧な態度にならざるを得なかったのかは、十分に理解できる」と述べた。

◇リュ・ジュンヨル プロフィール

1986年9月25日生まれ。2014年に短編映画『ソーシャル・フォビア』でデビュー。人気ドラマ『恋のスケッチ~応答せよ1998~』でキム・ジョンファン役を熱演し、一躍注目を浴びた。その後も映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』『ザ・キング』『金の亡者たち』などに出演。2017年には『恋のスケッチ』で共演したGirl's day・ヘリとの交際を認め、大きな話題を呼んだが、2023年11月13日に「破局した」と報告。また2024年3月には女優ハン・ソヒとの熱愛を認めるも、2週間でスピード破局した。

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