「2人から金銭を要求され 殺さなければ苦しみは終わらないと考えた」【元教師の男が教え子女性2人を"千枚通し"で刺した殺人未遂 初公判】起訴内容認める 検察側「妻に制止しても執拗に攻撃」―北海道札幌地裁

押送される野沢被告

去年、室蘭市で教え子2人を千枚通しで刺し殺害しようとした罪に問われている元教師の男の初公判で、男は起訴内容を認めました。当時室蘭市に住んでいた元中学校教師の野沢俊重被告は去年9月、室蘭市の自宅で教え子の40代の女性2人を千枚通しで刺して殺害しようとした殺人未遂の罪に問われています。5月13日の札幌地裁で開かれた初公判で、野沢被告は起訴内容を認めました。弁護側は事件当時の被告の心理状態を「2人から金銭を要求され、殺さなけば苦しみは終わらないと考え、とっさに犯行に及んだ」と主張。検察側は「妻に制止されても執拗(しつよう)に攻撃した」と指摘しました。刺された2人は2021年10月に野沢被告から慰謝料名目で300万円を脅し取った罪に問われ、それぞれ執行猶予付きの有罪判決が言い渡されていました。

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