アップルの酷評CM、LGが2008年にやっていた…

By 塚本直樹

アップルが新型「iPad Pro」と同時に公開した動画広告「Crush!」。さまざまな議論が起きている同CMですが、実は韓国のLGが2008年にほぼまったく同じ内容のテレビCMを作成していたことが判明しています。

↑以前にも同様の広告があった(画像提供/LG UK/YouTube)

アップルが作成したCMのCrush!(以下の動画を参照)では、上から降りてくる巨大なプレス機により、楽器やレトロゲーム機、石膏像や画材、カメラ、ゲームキャラクターの人形が押しつぶされます。そしてプレス機が上がると、そこには新型iPad Proが残っていました。つまり、新型iPad Proさえあれば、音楽作成もゲームも美術作品も写真撮影もできるというメッセージです。

一方、LGが2008年に公開したスマートフォン「KC910 Renoir」のCM(以下)は、横から迫る巨大なプレス機により、楽器やカメラ、オーディオ機器が潰され、最後にはスマートフォンが残るというもの。Crush!と極めて似た内容となっています。

LGのTVCMは放送時に騒動とはならなかったのですが、AppleのCrush!の場合、映画監督や俳優から痛烈な批判を受け、「我々の意図が表現できていなかった」と謝罪。テレビCMの放送の計画も見送られてしまいました。

2008年のLGのCMでは問題にならなかったのが、2024年のアップルのCMには問題になる。時代や価値観が変わったのかもしれません。

Source: LG UK / YouTube via 9to5Google

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