座席がない?大きな窓で景色を楽しめる?京王線に新車両導入へ。初の試みも

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京王電鉄(東京都)は5月10日、京王線に新型通勤車両「2000系」を導入することを発表した

2026年初めに10両1編成の営業運転を開始する予定で、27年3月までに10両4編成の計40両を導入する計画だ。

5号車には、子育て世代やシニア世代などが快適に利用できるよう、同社初となる「大型フリースペース(仮称)」が導入されるという。

円をモチーフにしたラウンド型

新型通勤車両のコンセプトは、「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」。

車両前面と側面は円をモチーフにしたラウンド型としたほか、内装も同様にラウンド形とし、「心を落ち着かせるナチュラルな空間を演出した」という。

これらは、京王グループの「感性AI」社が提供する「人の感性を分析できるAIサービス」を活用し、幅広い世代の利用者や社員の声から得られたニーズにマッチするデザインを採用したとしている。

特に特徴的なのは、5号車に設置される「大型フリースペース」。座席を一部廃止し、ベビーカーや車いすの利用者が利用しやすいようにした。

また、子どもが外の景色を楽しめるように大型窓を設置。5号車としたのは、車両乗降時にエレベータに近いからだという。

このほか、リアルタイム伝送機能を持つ車内防犯カメラを各車両に4台設置したり、車いすスペースを各車両に1カ所備えたりするほか、開いているドアをチャイム音でお知らせする装置をつけるという。

また、多くの利用客が吊り手を利用できるよう、ドア付近の吊り手を5個増設する。

大型フリースペース(仮称)(イメージ)

新型車両イメージ

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