知ってる?ひげと芯。とうもろこしの下処理で捨ててはいけないのは?

野菜や果物で、捨てるのが当たり前と思っていた部位には、実は大事な栄養がたっぷり含まれていることがあります。栄養を捨てていませんか? ここでは、とうもろこしの栄養について見ていきましょう。そら豆、キウイフルーツ、みかん、すいかについても解説します。

★ほうれんそうの栄養を捨てないためには★

とうもろこしのひげやキウイの皮も捨てちゃダメ

捨てるのが当たり前と思われている野菜や果物の部分には、栄養がたっぷり含まれていることも。ひと手間加えるだけで、おいしい健康食材に生まれ変わるものもあるので見逃せません。

たとえばとうもろこしのひげ。ここには余分なナトリウムを排出してむくみを防いでくれるカリウムが豊富に含まれています。コーン茶にして飲むのがおすすめです。天日干しして適当な長さに切り、フライパンでからいりを。お湯を注いだり、煮出したりすればコーン茶の完成です。

また、そら豆の薄皮をむいて食べる人が多いですが、そら豆の薄皮にはポリフェノールや食物繊維が豊富。新鮮なものなら皮もやわらかくて食べやすいので、栄養を捨てずに薄皮ごと食べましょう。

かたくてとても食べられそうもないキウイフルーツの皮も、アンチエイジング効果の高いポリフェノールが豊富。キウイフルーツの本場ニュージーランドでは、皮ごとまるかじりする人も多いのです。うぶ毛がどうしても気になる人は、皮ごとミキサーにかけてジュースにするといいでしょう。

ほかにすいかの皮やみかんの筋にも、健康成分が豊富に含まれています。

捨てがちだけどひげには栄養が豊富

とうもろこしのひげにはカリウムがたっぷり。天日干ししてフライパンでからいりを。お湯を注げば香ばしいコーン茶になります。

POINT
とうもろこしは芯にも栄養が。煮出してスープにしたり、そのスープでごはんを炊けば、水溶性ビタミンやグルタミン酸をとることができます。ほんのり甘くて美味。

捨てがちなところに栄養がいっぱい

そら豆
捨ててしまいがちなそら豆の薄皮にはポリフェノールがたっぷり。新鮮なものなら、やわらかく薄皮も食べやすいです。

キウイフルーツ
キウイフルーツの皮にはポリフェノールが豊富。皮のほうが甘みが強いので、よく洗って皮ごと食べても◎

みかん
みかんの白い筋には、ビタミンCの吸収率を高めるビタミンPが豊富。きれいにむかず筋ごといただきましょう。

すいか
すいかの皮と実の間には利尿効果や血行促進効果の高いシトルリンが豊富。外側のかたい皮だけをむき、残りは漬け物などにすればおいしく食べられます。

※この記事は『調理 保存 食べ方で 栄養を捨てない食材のトリセツ』落合敏監修(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。


監修者
栄養学博士・管理栄養士 落合 敏

おちあい•とし●千葉県立衛生短期大学教授、茨城キリスト教大学食物健康科学科教授、天使大学大学院非常勤講師などを務める。食べ物の栄養効果についてのわかりやすい解説が人気。『食べるクスリ 甘酒ヨーグルト』(主婦の友社)ほか著書、監修書、多数。

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