韓国のイチローことジャイアンツ・李政厚が左肩脱臼 飛球を追ってフェンスに激しく衝突

 韓国代表・李政厚

 「ジャイアンツ6-5レッズ」(12日、サンフランシスコ)

 ジャイアンツの李政厚(イ・ジョンンフ、25)外野手が一回の守備で左肩を脱臼し、負傷退場した。

 「1番・中堅」で先発出場した李政厚は、一回2死満塁のピンチで中堅左に飛んだ飛球を追った。フェンスを越えそうな打球を左腕を伸ばしてグラブを出したが、捕球できず左肩からフェンスに激突。打球はフェンス上部に当たってグラウンド方向にはね、3点二塁打となった。

 李政厚はしばらく立ち上がれず、仲間が呼んだトレーナーらが駆けつけた。その後、左肘を90度に曲げて下から支えられながら、李政厚は歩いてベンチへ戻った。

 大リーグ公式ホームページでは「ジャイアンツの李政厚が肩のけがで負傷退場」と記事を掲載。チームは延長10回に6-5でサヨナラ勝ちしたものの、コンフォートを左右太ももの肉離れ、ベイリーがウイルス性疾患で戦列を離れた外野陣が、李政厚も失い暗雲が漂ったと伝えた。

 メルビン監督は試合後、李政厚が13日(日本時間14日)に負傷の度合いを調べるためにMRI検査を受ける予定だと明らかにした。

 李政厚の父は元中日の李鍾範で、名古屋市出身。韓国プロ野球で2年連続首位打者に輝くなど、走攻守そろった外野手で、昨年12月にジャイアンツと6年総額1億1300万ドルで契約した。

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