【観察眼】中国五大名山を5日で踏破!その背後にあるものとは

中国では最近になり、ある女子大学生が中国を代表する五大名山の全山登山をわずか5日間で達成したことが、中国版Xとされるウェイボーでトレンド1位を記録した。

中国では最近になり、ある女子大学生が中国を代表する五大名山の全山登山をわずか5日間で達成したことが、中国版X(旧ツイッター)とされるウェイボーでトレンド1位を記録した。同女子大生はこのような方法で自らの22歳の誕生日を祝った。多くのネットユーザーがこの女子大生の勇気と意志力を称賛した。

この中国の代表する五大名山とは、東岳泰山、西岳華山、南岳衡山、北岳恒山、中岳嵩山だ。それぞれが別の省に分布しており、互いの距離は少なくても数百キロあり、1000キロ以上も離れている場合もある。

実は、5日間でこの五山踏破を達成したのは、この女子大生が初めてではない。昨年のメーデー連休中にも、ある30歳の男性が同様の快挙を成し遂げた。

二人が共有した登山スケジュールを見ると、飛行機、高速鉄道、自動車、地下鉄など、ほぼすべての交通手段を利用したことが分かる。便利で効率的な交通ネットワークは時空を短縮し、このような厳しいスケジュールでの達成を保障している。二人はそろって、中国のインフラが発達しているからこそ、このような大胆な計画が実現するようになったと感慨深げに語った。

5日での五大名山踏破という快挙の背景には、中国が交通ネットワーク建設で長年にわたりたゆまぬ努力してきたことがある。中国は高原から砂漠まで、陸地から海中まで、都市から農村まで、絶えず橋や道路を建設し、あらゆる土地を結ぶ交通網をますます密にしている。

中国で唯一の平原のない省である貴州省ではカルスト高原に架けた3万本以上の橋が天険を広々とした通路に変えた。全長2712キロの世界初の環砂漠鉄道である環タクラマカン砂漠鉄道環線は、新疆の多くの地域で鉄道が通っていなかった歴史に終止符を打ち、新疆南部地域から新疆の外に出る距離を1000キロ以上短縮した。世界最大の陸地-島しょ連結プロジェクトである全長50キロ近くの舟山跨海大橋は、4つの島にまたがり、海底に沈埋函という構造物を設置した沈埋トンネル9本を越え、海底下で掘削した2本のトンネルを抜け、陸地からの交通の末端だった舟山を地域交通の中枢に変えた。中国北部初の海洋縦断沈埋トンネルの大連湾海底トンネルの開通により、大連湾を南北に通過する所要時間は従来の40分から5分に大幅短縮された。

外国の人々も中国のインフラ整備を称賛している。米国のバーンズ駐中国大使は2022年6月に中国の高速鉄道に乗った自分の写真をXに投稿し、「私が乗った素晴らしい『復興号』は河南省で時速308キロという猛スピードで黄河を通過した。目的地は武漢だ」と投稿した。あるネットユーザーが昨年、Xに中国の高速鉄道の動画を投稿して「飛行機に乗るのよりももっとよい。快適で広々としており、驚くほど速く、しかも時間通りに到着した」と述べたところ、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏はこの投稿に「本当だ」とコメントした。

中国によるインフラ整備の恩恵を受けるのは中国国民だけではない。中国の習近平国家主席がこのほど訪問したセルビアとハンガリーの間には、中国と中東欧諸国の「一帯一路」共同建設の象徴的プロジェクトである「ハンガリー・セルビア鉄道」が建設中だ。同鉄道の全長は341.7キロで、セルビア首都のベオグラードとハンガリー首都のブダペストを結ぶ。ベオグラードから同国第2の都市のノビサドまでの区間は2022年3月から営業運転しており、利用者数はこれまでに延べ700万人を超えた。同鉄道の開通により、両都市間の所要時間はそれまでの90分から36分に短縮された。セルビアのブチッチ大統領は同鉄道について「セルビア国民の長年の夢をかなえてくれた」と称賛した。

ハンガリー・セルビア鉄道のような例は他にも多くある。中国のインフラ整備は自国内の交通を改善するだけでなく、国際舞台でもますます多くの国の都市の相互連結に一役買っている。中国によるインフラ整備が今後も、より広い分野で各国の発展に対して中国の知恵と力をもって貢献していくことを期待する。(提供/CRI)

© 株式会社 Record China