山田尚子監督最新作『きみの色』、声優デビューのお笑い芸人・やす子ほか追加キャスト発表

興行収入19億円の大ヒットととなった『映画けいおん!』(2011年)、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞のほか、2017年アヌシー国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門に入選した『映画 聲の形』(2016年)の監督を手掛けた山田尚子による完全オリジナル長編アニメーション映画『きみの色』が8月30日(金)に全国公開。このたび、声優デビューとなるやす子をはじめ、悠木碧、寿美菜子、戸田恵子が追加キャストとして発表されています。

物語の主人公は、人が「色」で見える高校生のトツ子。同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイとバンドを組むことになります。それぞれが誰にも言えない悩みを抱えながらも、音楽を通して心通わせていくうち、3人の間には友情とほのかな恋のような感情が生まれ始めます。周りに合わせ過ぎたり、ひとりで傷ついたり、自分を偽ったり――そんな3人が初めてのライヴで、会場に集まった観客の前で見せた「色」とは――。思春期の少年少女たちの自立や葛藤、恋模様を描いた青春物語となっています。

脚本を務めるのは、スタジオジブリや、京都アニメーションの数々の大ヒット作品を手掛け、山田監督とは『けいおん!』シリーズ以降、幾度となくタッグを組む吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』『リズと青い鳥』(2018年)といった山田監督作品のほか、話題作『チェンソーマン』(2022年 / テレビ東京系)のサウンドトラックを担当する作曲家、牛尾憲輔。主演声優として、日暮トツ子役に鈴川紗由、作永きみ役に髙石あかり、影平ルイ役に木戸大聖と、いま注目の若手俳優たちを起用したほか、3人を導くシスター日吉子役に新垣結衣を迎え、話題を呼んでいる本作。

今回、新たに4人のキャラクターが解禁。トツ子の寮のルームメイトで、温かみのある優しい自然色を放ち、“森の三姉妹”とトツ子が勝手に名付けた、さく・しほ・スミカの3人のうち、大らかで芯が強く、食いしん坊の百道さくの声を担当するのは、迷彩服と「はいー!」という元気な挨拶が印象的なお笑い芸人のやす子。やす子は本作が自身にとっての夢の「声優デビュー」だったことを明かし、「とても緊張しました!同時にずっとやってみたかった声優さんができて本当に本当に嬉しかったです!」と喜びをコメント。「今私は25歳ですが40歳、60歳、と歳を重ねた際にまた観たいなぁと思いました。声優デビューがこの作品でよかったです!映画館に81回(はい~)見に行きたいと思います!はい~!」とおなじみの挨拶を交えたユニークなコメントを寄せています。

明るくておっとりしており、ちょっぴり変わったものが好きな七窪しほの声には、『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズの鹿目まどか役や、『薬屋のひとりごと』の猫猫役など多くの人気作品に出演している悠木碧。『映画 聲の形』や『平家物語』で山田監督作品に出演したことのある悠木は「平家物語に引き続き、山田尚子監督の作品に参加できることを心から嬉しく思います!本作も、繊細な演出で描かれた登場人物の心情がとても印象的で、きっと皆さんも上映後には心が温かくなるんじゃないかなと思います!」とアピール。「音楽と学生は様々な作品で描かれてきたテーマですが、山田監督の作品らしさ全開の個性的な1作になっています!」と監督作品出演経験のある悠木らしいコメントで太鼓判を押しています。

友達思いのギャルで、モノマネが上手い八鹿スミカの声を担当したのは、山田監督作品『けいおん!』シリーズの琴吹紬役や『TIGER & BUNNY』シリーズのカリーナ・ライル役など、出演作に多くの人気作品に名を連ねる声優の寿美菜子。「今回は、大好きな山田監督作品に[けいおん!]ぶりに出演することができて、とっても嬉しいです」と、久しぶりの山田監督作品出演に喜びを示す寿は、「山田さんは、とにかくキャラクターを愛して楽しく制作してくださるので、現場の雰囲気もとても温かく、作品にスッと入ることができました」とアフレコ現場を振り返り、「山田さんとも“こういう子居ますよね”と意気投合しながら臨ませてもらいました。山田さんは割とキャラと役者さんを重ねて見てくださることが多いので、自分にもそういった要素があって今回オファーしていただけたのだとしたら、とても嬉しいです(笑)」と、裏側のエピソードを明かしてくれました。

そして、主人公の1人・作永きみと2人で暮らす祖母・作永紫乃役には、『それいけ!アンパンマン』シリーズでおなじみの声優であり、女優としても舞台に映像作品にと幅広い活動をしている戸田恵子。「山田尚子監督の作品に初参加です。大変嬉しく思っております」と今回初めての山田監督作品出演となる戸田は、「収録日に監督とも初めてお目にかかりました。監督然とはしてなくて、めちゃくちゃ可愛らしい方でした」と監督の印象をコメント。演じる紫乃は孫のきみが退学したことを知らない「綺麗でファンキーで優しいおばあちゃん」。「素敵なシーンがあり過ぎて上手く言えないのですが、テルミンの音色に癒されました。3人の演奏シーンは感動です。そして、物語のクライマックスに感涙します。トツ子ちゃんはとにかくキャワイイ。トツ子ちゃんにいつでも色が見えていますように願います」と、作品への期待値を高めてくれる絶賛ぶりでした。

さらに、5月16日(木)より、毎月16日(いろ)の日に本作を彩る魅力について迫るYouTube企画[『きみの色』colorpallet]の連載が東宝MOVIEチャンネルにてスタート。初回は山田尚子監督のもつcolorpalletに迫る内容です。先日、世界最大規模のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際アニメーション映画祭において、長編コンペティション部門に出品されることが決定したことが発表された映画『きみの色』。日本のみならず世界中が注目する本作と、豪華声優陣に期待が高まります。

[コメント]
収録当時は人生で初めての声優デビューでしたのでとても緊張しました!
同時にずっとやってみたかった声優さんができて本当に本当に嬉しかったです!
お声掛けを頂いた際に、「あの『けいおん!』の山田監督!?」となるほど『けいおん!』が好きでしたので恐れ多くも大感激、テンションHIGH~!でございました!
『きみの色』は、美しく、繊細で、色とりどりでとても素適な映画です!
今私は25歳ですが40歳、60歳、と歳を重ねた際にまた観たいなぁと思いました。
声優デビューがこの作品でよかったです!
映画館に81回(はい~)見に行きたいと思います!はい~!
――やす子

平家物語に引き続き、山田尚子監督の作品に参加できることを心から嬉しく思います!
本作も、繊細な演出で描かれた登場人物の心情がとても印象的で、きっと皆さんも上映後には心が温かくなるんじゃないかなと思います!
そんな世界観の中で、主人公トツ子の友人・しほを演じさせていただいております。
自分の学生時代を思い出しつつ、今学生だよという方にも、いつか学生だったよという方にも、ちょっと自分事に捉えてもらえたらいいなぁと思いながらアフレコしておりました。
学校でいつも一緒にいる友人の安心感を感じていただければ幸いです!
音楽と学生は様々な作品で描かれてきたテーマですが、山田監督の作品らしさ全開の個性的な1作になっています!
間違いなく、人を好きになれる作品なので、是非劇場でお楽しみください!
――悠木碧

平家物語に引き続き、山田尚子監督の作品に参加できることを心から嬉しく思います!
本作も、繊細な演出で描かれた登場人物の心情がとても印象的で、きっと皆さんも上映後には心が温かくなるんじゃないかなと思います!
そんな世界観の中で、主人公トツ子の友人・しほを演じさせていただいております。
自分の学生時代を思い出しつつ、今学生だよという方にも、いつか学生だったよという方にも、ちょっと自分事に捉えてもらえたらいいなぁと思いながらアフレコしておりました。
学校でいつも一緒にいる友人の安心感を感じていただければ幸いです!
音楽と学生は様々な作品で描かれてきたテーマですが、山田監督の作品らしさ全開の個性的な1作になっています!
間違いなく、人を好きになれる作品なので、是非劇場でお楽しみください!
――寿美菜子

山田尚子監督の作品に初参加です。大変嬉しく思っております。
収録日に監督とも初めてお目にかかりました。監督然とはしてなくて、めちゃくちゃ可愛らしい方でした。私のおばあちゃん役を気に入って頂けたようでホッとしました。おばあちゃんは綺麗でファンキーで優しいおばあちゃんです。
映画は観ているとどんどん浄化されていく、そんな作品でした。
とても柔らかなタッチで描かれていて、プリンシパルの3人は魅力に溢れていて、3様の面白さがありそして共通項もあります。収録した日の私は「水金地火木土天アーメン」このフレーズをずーっと歌ってました。
映画を観て歌って帰るなんて素敵じゃないですか?素敵なシーンがあり過ぎて上手く言えないのですが、テルミンの音色に癒されました。3人の演奏シーンは感動です。そして、物語のクライマックスに感涙します。トツ子ちゃんはとにかくキャワイイ。トツ子ちゃんにいつまでも色が見えていますように願います。
――戸田恵子

トツ子は寮生活をしているのですが、そのルームメイトにすばらしいお三方にご参加いただきました。
おおらかで芯の強いさくちゃんにやす子さん、一見近寄りがたそうでいてとても責任感の強いスミカに寿美菜子さん、楽しくてちょっと変なことが大好きなしほに悠木碧さん。この方々がトツ子の毎日を彩ってくださいました。
アフレコでは、とにかく楽しそうにさくと向き合ってくださったやす子さん。彼女から生まれるさくはなんともかわいらしく、幸福感に満ちていてアフレコ現場が笑顔で溢れました。
寿美菜子さんは、さすがの安定感ときりっとした色気をもってスミカを作り上げてくださいました。
そして悠木碧さん。彼女は、トツ子を取り巻く音を丁寧に考えて、パズルのピースをはめていく様にしほを演じてくださいました。
この可愛らしい3人のルームメイトのおかげでトツ子の毎日の生活がとても彩り豊かなものになったと思います。
また、きみを支える彼女のおばあちゃん。紫乃さんに戸田恵子さん。紫乃さんは、きみのお母さんだったり、時にはお姉さんのようだったり、と前を行く女性のしなやかと可愛らしさがある人です。
これは、戸田さんご本人が持っていらっしゃる魅力ととてもぴったりと合っていると感じてお願いしたのですが、やはり素晴しくて。瑞々しさと落ち着き、太陽と月を併せ持つような本当に魅力的な紫乃さんが誕生しました。
――山田尚子

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