ミニキャンプを経てQBメイの第一印象について語るペイトリオッツHCメイヨ

ニューイングランド・ペイトリオッツから全体3位でドラフト指名を受けたノースカロライナ大学のドレイク・メイ【AP Photo/Jeff Roberson】

今年のドラフト全体3位でクオーターバック(QB)ドレイク・メイを指名したニューイングランド・ペイトリオッツは、ノースカロライナ大学出身のメイがチームの新時代の礎になる可能性があることに自信を持っていると表明。ヘッドコーチ(HC)ジェロッド・メイヨはすでに、この指名の成功によってヘッドコーチとしての自身のレガシーが“定義”されると話している。

メイに大きな期待が寄せられる中、ドラフト指名から数週間しか経っていないにもかかわらず、メイがそうした期待に応えられるかを判断するための手がかりを得たいと多くの人が考えているようだ。

しかし、現地11日(土)にルーキーミニキャンプが終わった後、メイヨHCはそうした感情を刺激するような発言をしていない。メイヨHCはメイのパフォーマンスを称賛しながらも、この時期のすべてのルーキーと同様に、メイにもまだ学ぶべきことが多くあると強調した。

チーム公式記録によると、メイヨHCは「いいか、彼には取り組むべきことがたくさんある。たくさんだ。だが、彼がそれに時間を費やすと確信している。昨日は彼の姿が見えなかったと思うが、彼は一晩中ここにいて、みんなと同じ認識を持とうとしていた」と述べたという。

メイがペイトリオッツから指名を受けてからまだ数週間しか経っていない上に、オフシーズンワークアウトの規定もあって、メイがチームと過ごす時間はこれまでのところ限られていた。週末はメイがチームメイトと共にフィールドで練習する初めての機会となり、コーチ陣がメイを評価する最初のチャンスにもなった。メイヨHCは「時間が最大のハードルだ」と話している。

メイ自身も、ペイトリオッツのスキームで成功するために改善すべき点や学ぶべき点があるというコーチの考えに同意しており、重点的に取り組むべき部分としてフットワークや最初の位置からのオペレーションを挙げている。仕事は始まったばかりだが、新しいオフェンスで心地よくプレーできるようになるべく、時間をかけるのは自分の責任だと分かっているメイは、次のように語った。

「良い感じだ。初日は手探りしながら徐々にレップスを重ねていく感じだった。レップスを重ねること――新しいことに必要なのはそれだけだ。今日はかなり良い感じだったから、これからも取り組み続けるだけ」

メイは攻撃コーディネーター(OC)アレックス・ヴァン・ペルトと密接に取り組むと見られている。メイヨHCは土曜日に、メイの成長を促すために、QB重視のコーチたちの中でヴァン・ペルトOCの指示が主体になってほしいと考えていると明かした。

クリーブランド・ブラウンズで4シーズンを過ごした後、今オフシーズンにペイトリオッツに加入したヴァン・ペルトOCは、コーチングキャリアのほとんどでクオーターバックを指導してきた。2023年シーズンは5人のクオーターバックが少なくとも1試合に先発した波乱のシーズンだったにもかかわらず、ブラウンズのプレーオフ進出を後押ししている。

メイは「(ヴァン・ペルトOCは)そのポジションでプレーしていたし、いろいろなクオーターバックを指導してきて、熟知している。それはコーチに望む最高の要素だ」とコメント。

「彼はすぐに何かを期待するのではなく、成長する側面やメンタル的な側面があることを理解している。つまり、優れた見識を持っている。でも、それと同時に正しい仕事をしていない人がいれば、指摘もする」

メイはベテランのジャコビー・ブリセットや昨季に6試合に先発したベイリー・ザップ、ドラフト6巡目指名を受けたジョー・ミルトン三世を含むクオーターバック陣で、先発の座を勝ち取るために取り組むことになる。ミルトン三世はメイと同様に、週末のルーキーミニキャンプで投球を披露していた。

最終的にはロースター枠が埋まり、先発QBが指名されるのに伴い、そのグループは縮小される。しかし、メイは現在、自分でコントロールできる部分に集中し、大きな期待に押しつぶされることなく、やるべきことに取り組もうとしている。

【RA】

© NFLJapan.com