アイシン軽金属、団体17連覇、個人は岡田2連覇 富山県社会人相撲

団体17連覇を達成したアイシン軽金属Aの(左から)堀、岡田、黒川

 相撲の第55回県社会人選手権は12日、高岡市の高岡古城公園相撲場であり、団体戦はアイシン軽金属A(黒川宗一郎、岡田尚也、堀篤史)が優勝した。同社のチームは団体17連覇。個人戦は決勝で岡田が上田将平(富山教員)を破り、2連覇した。

 団体戦は5チームが参加し、1チーム3人のリーグ戦で競った。アイシン軽金属Aは先鋒(せんぽう)・黒川、中堅・岡田、大将・堀で臨み、リーグ戦を全勝した。

 個人戦は体重無差別のトーナメント戦で、14人が争った。決勝で岡田は立ち合いから攻め込み、上田を引き落とした。

 開会式で高岡市相撲連盟副会長の横田誠二市議らがあいさつし、黒川が選手宣誓した。

 県相撲連盟、富山テレビ放送、北日本新聞社主催。

岡田、とっさのはたきで雪辱 個人戦決勝

 アイシン軽金属3年目の若手、岡田が個人戦で2連覇を果たし、団体戦でもAチームの中堅として優勝に大きく貢献した。殊勲賞に輝き、「無事に優勝できてよかった」とほっとした表情で喜びを語った。

 俊敏な動きで突き押しなどを得意とする。4月下旬の呉西地区実業団選手権の3位決定戦で敗れた上田との一戦となった個人戦決勝では、立ち合いでとっさにはたき込み、リベンジを果たした。「何度も対戦している相手。絶対に負けたくなかった」

 取り組みの幅を広げるため、今年は四つ相撲への意識も高めている。個人戦初戦では藤井のまわしを取って下手ひねりで下すと、寺沢との準決勝では「まわしを取らせた後に取ってやろう」と時間をかけて攻め、最後は一気に寄り切った。

 今季の目標は、個人での全日本選手権の出場だ。冬場は下半身や背中に重点を置いたフィジカル強化に励んだ。「1年間戦えるようトレーニングしてきた。これからは実戦を積み重ねていきたい」と前を見据えた。(黒川舞弥)

個人戦で2連覇を果たしたアイシン軽金属Aの岡田(左)
激しい戦いを繰り広げる参加者
開会式で選手宣誓するアイシン軽金属の黒川(中央)
個人戦決勝で果敢に攻めるアイシン軽金属Aの岡田(左)

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