「イケメン」「本当に40歳」板倉滉との新旧「日本代表」対決に期待も今季引退【フランクフルト長谷部誠】「ピッチでの雄姿」と「最終節の出場」

ベンチで出場の機会を待つ長谷部誠。【フランクフルトVSボルシアMG】撮影/渡辺航滋(Sony α‐1)

今シーズン限りでの現役引退を発表しているブンデスリーガ、フランクフルト所属の長谷部誠。キャプテンとして日本代表に数々の栄冠をもたらし、『心を整える。』(幻冬舎)などのベストセラーなどでも知られる40歳が、ついにピッチを去るときがやってきた。

直近のリーグ戦3試合で出番のなかった長谷部だったが、日本代表DFの板倉滉や福田師王が所属するボルシアMGとの一戦で、ベンチ入りしたのだ。
先発出場した板倉との新旧「日本代表」対決に期待が集まった。
先制したのは、ボルシアMG。9分、GKヨナス・オムリンの正確なロングキックを左サイドで受け取ったジョー・スカリーがペナルティエリア左までドリブルで持ち込んでクロス。その折り返しにロビン・ハックが右足で合わせた。1-0。
その後、反撃したいフランクフルトが、少しずつボールを支配していく。そして35分、待望の同点弾が。ボルシアMGの中途半端なクリアを敵陣でカットしたエリック・エビンベがボックス手前まで持ち上がると、ゴール前のウーゴ・エキティケと絶妙なパス交換。ボックス中央まで侵入したエビンベがゴール左隅に流し込んだ。

長谷部誠「最終節での出場」は前半次第

後半に入っても、フランクフルトが主導権を握り続ける。50分、元ドイツ代表であるマリオ・ゲッツェの芸術的なループパスのこぼれ球に反応した、21歳の新鋭ファレス・チャイビの右ボレーシュートは、板倉の身を挺したブロックに阻まれる。そして、得点は動かずに、そのままタイムアップ。
結局、長谷部がピッチに現れたのは、練習時のみ。日本人対決はかなわなかった。
「フランクフルトは、今季のブンデスリーガで現在6位。このボルシアMG戦に勝てば、来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権が得られたんです。出場権は、ホームでの最終節ライプツィヒ戦に持ち越されました。そのため、引退が決まっているキャプテンのセバスティアン・ローデと長谷部の最終節の出場は、前半のうちに大きな点差がつくなどしない限り、微妙になりましたね」(フランクフルト関係者)
日本代表を爽やかな笑顔と確かなキャプテンシーで牽引した長谷部誠。最終節での40歳イケメンの出場を、日本国民は“心を整え”ながら待っている。

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