Brendan Pierson
[12日 ロイター] - 米東部のマサチューセッツ総合病院は11日、今年3月に世界で初めて遺伝子操作したブタの腎臓の移植手術を受けた男性(62)が死亡したと発表した。病院側は死因について、移植との因果関係は示されていないとした。
3月の移植手術の際、病院側は「患者に移植可能な臓器をより多く提供する取り組みにおいて重要な節目」としていた。
男性は2018年にヒトの腎臓の移植を受けたが、5年で腎臓が機能不全となり人工透析を再開していた。
ブタの腎臓を提供した米バイオ企業イージェネシスは、人体に有害な遺伝子を除去し、適合性を向上させるために特定のヒト遺伝子を追加する操作を行った。また、ヒトに感染する可能性のあるブタ固有のウイルスも不活性化した。