世界初の最新型バイク「V-IZU TCM2」の秘密!パリ五輪自転車トラック競技で日本代表に金メダルをもたらす鍵は!?

世界初の最新型バイク「V-IZU TCM2」の秘密に迫る

東レ・カーボンマジック株式会社が開発を進めてきた新世代の最新型バイク「V-IZU TCM2」とはどのようなものだろうか。まず目につくのが従来のバイクとは異なり、幅の広いフロントフォークとギアフレーム。フレーム差沿いには最先端の炭素繊維が適用され、剛性を高めつつ軽量化に成功している。何よりこの形状が、空力において今まで以上に空気抵抗を軽減し、よりスピードを生かす工夫につながっている。

しかし最大の特徴はドライブトレインが左側に設置されている点だろう。ドライブトレインとはチェーンやクランクなどの、駆動系を担当する自転車の心臓ともいえる部品のこと。従来のバイクでは右側に設置されており、左側に設置されるのは世界的に見てもはじめてとなる。トラック競技では反時計まわりに周回を重ねる。このため外側(つまりバイクの右側)の空気抵抗が大きくなるので、ドライブトレインを左側に理にかなっていると思われる。

5月10日、自転車競技のパリ五輪前哨戦となる国際大会ジャパントラックカップ(静岡・伊豆ベロドローム)で男子スプリントは太田海也(24)が圧倒的な強さで優勝している。様々なアイデアと新機軸が盛り込まれた最新型バイク「V-IZU TCM2」が、パリ五輪でも日本代表選手たちをメダルに導くと予想される。

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