【ライブレポート】キングレコード主催<KING SUPER LIVE 2024>、レーベルの絆とアニソンの素晴らしさを体現

キングレコードが誇る豪華アーティストが集結し、圧巻のパフォーマンスを繰り広げていく大型フェス<KING SUPER LIVE>。2018年の東京ドーム公演以来、約6年ぶり4度目の開催となる<KING SUPER LIVE 2024>は、過去最多のアーティストが出演し、最多の楽曲を届けていくスペシャルなフェスとなった。

「アニソンの思い出と、未来がここにある」というキャッチコピーのもと、DAY1は、キングレコードのアニソンの歴史を辿るようなセットリストを展開。そしてDAY2は、若手アーティストやバーチャルシンガーが加わり、より現在と未来を意識したセットリストが組まれていた。ここでは、DAY2のレポートをお届けする。

DAY2のトップバッターは宮野真守。会場が暗転し、光が灯るとセンターステージにポーズを取ったまままったく動かない宮野の姿がある。会場の大きな歓声を一身に浴び続け、いつ始まるのかとドキドキさせ続ける宮野。そして唐突に《Come on!》と叫ぶとギターが鳴り響く。続けて《Bass!》の合図にベースが加わり、低音が会場を揺らす。4人のダンサーも登場しスタートしたオープニングナンバー「EXCITING!」。観客を熱狂させるだけ熱狂させ、手を左右に振って会場をひとつにする。間奏での妖艶なダンス、そしてクールなフェイクもかっこいい。

メインステージに立ってからの「Quiet explosion」では、ステージ上のカメラに近づいて行ったり、会場に投げキッスをしたり、広いステージを悠々と歩きながら、惜しみなくその歌声とロングトーンを響かせていた。2曲を歌い終わり<KING SUPER LIVE 2024>の開幕を宣言すると、コール&レスポンスでは、アリーナ・LEVEL3・LEVEL5とLEVEL7にいる観客に呼びかけ、「LEVEL2・4・6どこいった? 所在が気になるのだけど……」と小ボケをかまして笑いを誘うお茶目さもがかわいらしい。

一気に熱くなった会場。続いてセンターステージに登場した愛美は、カオティックなミクスチャーロック「MAGICAL DESTROYER」をぶちかます。Kアリーナのど真ん中で、《デストロイヤーズ》と叫び、同志たちは拳を上げる。世界的なアーティストであるJUN INAGAWAが作詞、そしてAA=のTAKESHI UEDAが作曲を手掛けたロックを、このでかい会場で聴ける爽快感は凄まじかった。

そして赤いSGを手に歌ったのは最新曲「メリトクラシー」。すりぃが手掛けた展開の多い楽曲を、メリハリの効いた多彩な表現力で歌ってみせる。キャッチーなサビと踊れるオケの中毒性はすりぃの魅力で、時代の最先端をいくサウンドに酔いしれた。

メインステージ上方にあるメインスクリーンを背に「Star journey」で、存在感のある歌声を響かせた保志総一朗。スペシャルゲストとして、ヴァイオリニストとコーラスが加わっていたことで、楽曲に奥行きと壮大さが生まれ、宇宙を感じさせるようなステージになっていた。

巨大なメインステージの下手(しもて)側のスクリーンの手間、雲が漂う中で「ココロトラベル」を歌っていく岡咲美保。爽やかな風に吹かれるように、彼女がいるステージが移動し、センターへスライドしていく。このような大きなステージを活かした大掛かりな仕掛けは観客のテンションを上げてくれる。これぞ巨大フェスの醍醐味だと言えるだろう。MCでは、キングレコード所属のアーティストが大好きだと愛を語り、キンスパに出演できる喜びを噛みしめる。そして「ペタルズ」では元気でかわいい歌声を響かせ、花道を手を振りながら歩いていく。このステージに立てる喜びを全身で表現をするかのようなパフォーマンスで、キラキラが溢れていた。

今年1月、ソロデビューを果たした千葉翔也が、メインステージでデビュー曲「Blessing」を黒いレスポールを弾きながら披露する。なんと、これがデビュー後初のライブステージとなるのだが、そんなことは微塵も感じさせない堂々たるステージ。力強さの中に優しさや儚さを感じる歌声で、ファルセットを駆使しながら疾走感溢れる楽曲を歌い切ると、甘い笑顔でステージをあとにした。

続いて、2次元キャラクタープロジェクト「超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』」から七人のカリスマ声優[小野友樹、山中真尋、福原かつみ、細田健太、日向朔公、大河元気、橋詰知久]が、白いスーツ姿で登場。自己紹介ソング「めちゃめちゃカリスマ」を歌っていく。ネタ満載のMVをバックに、インパクト絶大な曲を歌い、強引に作品の世界観に引き込んでいく。そして「『カリスマ』に出ている声優だから“カリスマ声優”。ということは、お客さんは“凡人”ということになります」と伝える。その呼称に湧き上がる会場。

「様子がわかっていなくても、すぐわかる建て付けなので、ぜひ一緒に盛り上がってください」と小野が説明していたが、会場全体の察しの良さは完璧。お祭りソング「カリスマジャンボリー」は、会場全体で盛り上がっていた。聴いたことがあるメロディを駆使しながら、見たことがあるようなダンスをする、このわかりやすさは相当クセになる。

キングレコードからメジャーデビューすることが決定したバーチャルシンガー・HACHIは、透明感のある歌声で「ビー玉」を披露。賑やかだった空間が、一気にHACHIの作り上げた空気に変わる。それほど存在感のある歌声。観客も、その歌声に酔いしれているようだったし、HACHIの楽曲をもっともっと聴きたくなるステージだった。

現在放送中のオリジナルTVアニメ『夜のクラゲは泳げない』から、ツルシマアンナが登場。EDテーマ「1日は25時間。」を歌っていく。作品に寄り添った歌詞、キャッチーなメロディと疾走感のあるアレンジ、そして切なさを助長するピュアでカラッとした歌声。これぞ日本の王道ポップソングだと感じた。

そのまま、同作品のOPテーマ「イロドリ」を歌ったのは、シンガーソングライターのカノエラナ。ステージ上手側で、ビルを映し出したスクリーンとイルミネーションをバックにした演出も、渋谷を舞台にした『ヨルクラ』をリスペクトしたもの。どんどん感情が溢れ出ていく抜群の表現力で、曲の世界を表現していく。そして、みんなのペンライトを好きな色にしてもらいつつ、「ちなみにカノエラナの好きな色は深い緑です」と言ったばかりに、一面緑に染まった会場で「Queen of the Night」を力強く、そして時に繊細に歌っていく。曲の壮大さが、大きな会場にとてもマッチしていた。

ステージに登場しただけで圧倒的な存在感を放つ堀江由衣は、ふわふわとしたスカートをたなびかせながら「アシンメトリー」をダンサーと共に歌っていく。彼女が歌うだけで、唯一無二の世界観が一瞬にして作り上げられるからすごい。

MCでは「ちょっとだけコール&レスポンスをやっていいですか?」と言って、メガネ・コンタクト・裸眼…/長男・次男…/長女・次女…と、だんだん声が小さくなるコーレスをやっていく面白さ。さらに暴走して、カードや銀行でコーレスをし、最終的に「私が言うのも何ですけど、個人情報をべらべら喋らないほうがいいと思います」というオチまで付けていたのは、さすがだった。

そしてもう1曲は「バニラソルト」。彼女が曲名をコールすると会場からどよめきが起こったが、08~09年に放送されたTVアニメ『とらドラ!』は、多くの人の心を揺さぶった作品だったし、完成度の高いライブを見ながら、その切ないラブストーリーを思い出して、うるっと来た人も多かったのではないだろうか。改めて何年経っても色褪せず、そのシーンを思い出させてくれるアニソンの素晴らしさを感じた。

作品に寄り添ったロックチューンを歌ってきたバンド、saji。まず1曲目はTVアニメ『Helck』のEDテーマ「スターチス」。ヨシダタクミ(Vo)のファルセットも美しく、バンドのパフォーマンスは百戦錬磨の安定感だった。MCでは、<キンスパ>へ初出場できることへの喜びと前身バンドを含めた、彼らの歴史を語る。そして、彼らの転機ともなった、バンド名がsajiになってからの始まりの曲「ツバサ」を歌っていく。高音も地声で歌い、羽ばたいていきたいという想いを力強く表現していたのが印象的で、観客もその熱いステージに応え、拳を突き上げ、楽曲に身を委ねていた。

アイドルユニットであるRISE(Extreme Hearts)[葉山陽和(CV.野口瑠璃子)、小鷹咲希(CV.岡咲美保)、前原純華(CV.優木かな)、橘 雪乃(CV.福原綾香)、小日向理瀬(CV. 小澤亜李)]の5人がセンターステージに登場。一体感のあるダンスパフォーマンスで「大好きだよって叫ぶんだ」を披露。アニメの映像を背負って歌っていたのは彼女たちだけだったと思うが、それがとても感動的だった。そして大きなクラップが起こしながら、TVアニメ『Extreme Hearts』のEDテーマ「SUNRISE」を歌っていく。疾走感のあるアイドルソングで、前向きな歌は会場をキラキラさせていく。また、メンバーの“エレハ”に対する強い想いも感じさせてくれたパフォーマンスだった。

会場を真っ赤に染め上げた七海ひろき。ロックチューン「It's My Soul」は熱かった。自ら拳を突き上げながら熱い歌声を轟かせる。1曲だけなので一瞬の熱狂だったが、七海のパフォーマンス力、歌唱力に圧倒されるには十分だった。

上坂すみれは、尖ったテクノサウンドとキャッチーなサビのフレーズの中毒性がヤバい「POP TEAM EPIC」で、会場を踊らせる。こういうトリッキーな楽曲を歌うときの上坂すみれの突き抜けっぷり、その凄さを改めて感じた。

MCでは、センターステージまでわざわざ走って行き、「スター」「チャイルド」のコーレスを楽しむと、再びメインステージに駆け戻り、もう1曲「ハッピーエンドプリンセス」を歌っていく。この曲は、大石昌良作詞・作曲で、ニュアンスをたっぷり入れて歌ったり、セリフがあったり、早口になったり、曲調が変わるごとに声色を変えたり、とにかく忙しい楽曲。それを楽しそうに歌って、怒涛のステージを終える。

“ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-3DCG LIVE From HYPED-UP 02”は、3DCGによるライブパフォーマンス。生バンドの迫力と、総勢18人、6ディヴィジョン(イケブクロ・ヨコハマ・シブヤ・シンジュク・ナゴヤ・オオサカ)による三位一体の圧巻パフォーマンス。「ヒプノシスマイク-DivisionRapBattle- +」と「SUMIT OF DIVISIONS」のパフォーマンスだったが、3DCGライブだからこそ実現した圧巻のラップバトル。このコンテンツの音楽的なレベルの高さを思い知ったし、ラップを心から楽しむことができた。

前半のトリとなるのは、生けるレジェンド森口博子。真っ白なドレスをまとって、TVアニメ『鎧伝サムライトルーパー』(88年)の「サムライハート」を熱唱。35年以上前の作品なので、まだ生まれていない観客も多かったと思うが、こうやって古き良きアニソンを歌い続けてくれることに感謝しかない。

そして森口が『NHK紅白歌合戦』に初出場したときに歌った楽曲「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」を披露。この曲は『機動戦士ガンダム F91』の主題歌だったが、ガンダムを知らない人にも広く知れ渡っていた楽曲でもある。何度聴いても名曲だし、何度聴いても同じ感動がある。〈めぐり合いはそう奇跡なの 幾億の星が さまよう宇宙(そら)〉という歌詞は、時代を超えて共感を生むフレーズだと思っている。めぐり合う奇跡を実感しながら彼女の透き通る歌声に浸っていた。いつまでもその美しい歌声で、この歌を歌い続けてほしいと願わずにはいられなかった。

休憩を挟んでの後半戦。ゴンドラに乗って、会場のはるか上空から登場した高橋洋子。鷺巣詩郎×庵野秀明総監督によって生み出されたクリエイティブな楽曲に高橋洋子のボーカルが合体した「TENSIONS - welcome to the stage」を披露。『新世紀エヴァンゲリオン』のBGMに歌詞が付き、鷺巣がリアレンジしたものなのだが、高橋のボーカルの神々しさ、そして深さに圧倒されっぱなしだった。

そんな素晴らしいステージを見せつけたあとに、「皆さんこんにちは。堀江由衣です」と挨拶でボケて笑いを誘うというギャップもさすがだ。そして、アニソンを応援してくれるファンへの感謝を伝えると、アニソン界で燦然と輝き続ける金字塔、もはや神話になっていると言っていい「残酷な天使のテーゼ」を熱唱し、ステージを終える。

センターステージに蒼井翔太が登場すると、軽やかにステップを踏みながら「Eclipse」を歌っていく。妖艶でパンチのある歌声とバンドの迫力ある演奏はものすごい破壊力で、会場の温度を急上昇させる。それにしてもラストの、いつまで続くかわからないほど続くロングトーンは、いつ聴いても圧巻だ。

面白さとかわいらしさが同居する彼の天然MCはいつまでも聞いていたくなる魅力があるのだが、この日は短めに収め、幅が広い彼の楽曲の中でも、攻め攻めの2曲を用意してきたと伝える。そして、自身が主人公アレン役で出演しているTVアニメ『出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした』のOPテーマで最新曲の「EVOLVE」を熱唱。どんなに難しくハードな楽曲でも、激しくパフォーマンスしながらまったくブレずに歌えるボーカリストとしての凄み。会場を盛り上げるだけ盛り上げ、最後は大きくジャンプをして、次へバトンをつなげる。

angelaのステージは「乙女のルートはひとつじゃない!」からスタート。atsuko(Vo)は、キンスパ恒例のキングレコードのシンボル、ライオンをあしらった衣装で登場。サングラスを掛けたライオンが肩にぶら下がっているインパクトが絶大で、気になって仕方がなかった。だが、そんなことはお構いなく安定感抜群のパフォーマンスで、会場を盛り上げると、

毎回楽しませてくれる挨拶では、七人のカリスマ声優のネタに乗っかり、カリスマポーズを決める。愉快なangelaワールドに引き込むと、会場のペンライトを真ん中から左右に赤と青に分け、次に歌う「KINGS」の振り付けのレッスンやウェーブの練習をしていく。人気アニソンではあるが、この曲はangelaがライブで育て上げてきた曲でもある。観客が踊ったりウェーブをして楽しんでいる姿は感動的だったし、何より会場に響き渡った観客の歌声の大きさは、angelaがこの曲を歌い続けてきたからこそ見ることのできた光景だと感じた。

そして、蒼井翔太を呼び込み、angela × 蒼井期太で、劇場版『乙女ゲームの破滅フラグしかない無役令娘に転生してしまった…』の主題歌「晴れのちハレルヤ!」を歌う。人気作品なので、観客も大歓喜! 歌唱力抜群の2人が声を合わせていく心地よさ。みんなで一緒に《ハレルヤ!》と声を合わせ、会場をハッピーなオーラで包み込む。

キレのあるダンスで「Comin' Back」を歌い会場を熱狂させた内田雄馬。キングレコードの長い歴史に加わって6年。これからもその歴史をみんなと紡いでいきたいと語ると、「好きな作品はありますか?」と聞いていく。すると会場からは思い思いの言葉が。もちろん誰が何を言っているかわからない音の塊だったのだが、好きな作品を叫ぶ空間が、とても尊く感じた。

そして、TVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』の第2クールEDテーマ「Hope」を歌っていく。間奏でヘッドバンキングをしたり、激しくダンスをしてハイジャンプをしたり、ハードなバンドサウンドの中、全身を使った全力のパフォーマンスは、とてつもなくエモーショナルだった。

「Hope」に続くのはもちろん、水瀬いのりの、同作品第2クールOPテーマ「スクラップアート」だ。前身タイトな黒い衣装に身を包み、都会の夜景をバックに、激しく、そして伸びやか歌声を響かせていく。かなり難しい楽曲だと思うのだが、それを感じさせない素晴らしいパフォーマンスだった。

MCでは、前回の<キンスパ>からの6年の月日を思いながら、その頃なら「スクラップアート」は歌えなかった言う。ここ数年、大きなライブを何度も経験し成長し続けている彼女、続いても同作品から、第1クールEDテーマ「アイオライト」を披露。グルーヴ感や妖艶さ、たくさんの表現力が必要とされるこの楽曲も、もしかしたら今の彼女だから歌える曲なのかもしれないが、素晴らしいパフォーマンスで歌い切った最新曲2曲だった。

DJ 明日光薬柄(アスコー・クリス)が登場し、「盛り上がってますかー!」と会場を煽ると、センターステージに水樹奈々が現れる。<キンスパ>DAY2のトリを飾るべく雄叫びを上げ、さらに会場のボルテージを上げ、挨拶代わりに「METANOIA -Aufwachen Form-」をぶちかます。メインステージでは、炎が何度も立ち上がり、DJと彼女のバンド・チェリーボーイズが音を奏でている。曲の後半では、水樹もメインステージで圧巻の歌声を轟かせる。

そして最新曲、TVアニメ『HIGHSPEED Étoile』のOPテーマ「ADRENALIZED」も披露。ステージを駆けながら歌う姿に、今なおトップランナーとして走り続ける彼女の凄さを感じた。

MCでは、2015年から始まったキンスパの歴史を語り、2日間、過去・現在・未来をテーマに、セットリストもガラッと変えて、これだけのアニソンを届けられることの素晴らしさを伝えていく。そして「一緒に燃やしていくぞ!」と鼓舞すると、会場から大きな声が上がる。最後は彼女を代表する曲のひとつ「ETERNAL BLAZE」で、みんなで大きくジャンプをし、ペンライトを全力で振り、全力でオイ!オイ!と叫び、DAY2の本編を締めくくった。

アンコール扱いとなるコラボコーナーは、 atsuko × 愛美 × カノエラナによる「アノーイング!さんさんウィーク!」からスタート。YouTubeにアップされているTVアニメ『先輩がうざい後輩の話』のOPアニメーションが1000万再生を超えるほどの人気なのだが、思わず笑顔になる中毒性のある激ムズポップチューンを、3人で楽しそうに歌っているのが微笑ましかった。

堀江由衣 × 上坂すみれ × 岡咲美保 × 七人のカリスマ声優による「スクランブル」(堀江由衣 with UNSCANDAL)では、ステージと会場が一緒になって、ぐるぐると手を回している光景が圧巻。ゲストミュージシャンであるユッコ・ミラーのサックス演奏も抜群にかっこよかった。

森口博子 × 保志総一朗 × 七海ひろき × KATSU(G)による、「ターンAターン」(西城秀樹)のカバーも最高に熱かった。アニソンの歴史を感じる楽曲が、この大きなステージに響くことになるとは、想像もしていなかったので感慨深い。

ここから、宮野真守が歌ってきた『うたプリ』シリーズの主題歌が、コラボで展開される。まずは宮野真守 × 蒼井翔太による「カノン」。事前の会見で、宮野の楽曲の仮歌を蒼井が歌っていたというエピソードが明かされていたが、そういう意味でも熱いコラボと言えるだろう。続いて、ポップアップで内田雄馬が登場し、宮野真守 × 内田雄馬で「シャイン」を歌う。曲間で握手をしたり、最後は2人で、指でハートマークを作ったり、レーベルメイトの友情も感じた。最後は、宮野真守 × 蒼井翔太 × 内田雄馬で「オルフェ」を熱唱。3人で歌声を繋いでいったり、声を合わせたり、激アツ、激エモのステージだった。

レーベルメイトの繋がりと言えば、水樹奈々へのリスペクトを口にする岡咲美保と水瀬いのりの2人と水樹のコラボも実現した。DAY1で水樹奈々の「COSMIC LOVE」をカバーした2人だが、この日はまず水樹奈々 × 岡咲美保で「DISCOTHEQUE」を披露。この曲は、岡咲がデビュー前、水樹奈々がゲストだった『NHKのど自慢』で歌唱した思い出の楽曲なのだが、大きなフェスでのコラボが実現し、岡咲にとっても夢のような時間になったはずだ。

続いて、水樹奈々 × 水瀬いのりという、『戦姫絶唱シンフォギア』に出演する2人で、TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギアGX』挿入歌「Glorious Break」を絶唱。センターステージに登場した水瀬と、メインステージの奥にいる水樹。2人が声を重ねながら近づいていき、センターステージ中央で交わる。ソロでのクールなパフォーマンスとは違って、無邪気な笑顔で水樹を見る水瀬の姿も印象的だった。

DAY1で50曲、そしてここまで49曲歌ってきたDAY2のステージ。「超濃厚で愛溢れる2日間でした。皆さんありがとうございました」と、最後に水樹奈々が伝えると、今日出演した出演者で「Shangri-La」(angela)を歌う。会場に集まったアニソンファンの歌声も響き渡り、感動に包まれたフィナーレ。時間にして約5時間、レーベルの絆、アニソンの素晴らしさを感じた、キングレコードだからこそ実現した感動的なフェスだった。

取材・文◎塚越淳一
写真◎MASA、増田 慶、田村与

セットリスト

▪︎DAY1(5/11)
M1.Exterminate/水樹奈々
M2.STARTING NOW!/水樹奈々
M3.ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡/上坂すみれ
M4.EASY LOVE/上坂すみれ
M5.インフィニット/岡咲美保
M6.WILL/米倉千尋
M7.嵐の中で輝いて/米倉千尋
M8.不安定な神様/Suara
M9.夢想歌/Suara
M10.HELP/愛美
M11.メリトクラシー/愛美
M12.It's My Soul/七海ひろき
M13.ヨトギバナシ/カノエラナ
M14.SHAKE!SHAKE!SHAKE!/内田雄馬
M15.NEW WORLD/内田雄馬
M16.星のオーケストラ/saji
M17.PSYCHO:LOGY/蒼井翔太
M18.BAD END/蒼井翔太
M19.僕らのステキ〜suteki バージョン〜/國府田マリ子
M20.-赤い華- You're gonna change to the flower/椎名へきる
M21.You&Me/田村ゆかり
M22.Baby's Breath/田村ゆかり
M23.恋の天使 舞い降りて/やまとなでしこ
M24.水の星へ愛をこめて/森口博子
M25.Ubugoe/森口博子
M26.DREAMS/麻倉あきら
M27.Shining Tears/保志総一朗
M28.インモラリスト/堀江由衣
M29.silky heart/堀江由衣
M30.TRUST IN ETERNITY/水瀬いのり
M31.Million Futures/水瀬いのり
M32.輪舞-revolution/奥井雅美
M33.Birth/奥井雅美
M34.NEW ORDER/宮野真守
M35.BREAK IT!/宮野真守
M36.残酷な天使のテーゼ/高橋洋子
M37.魂のルフラン/高橋洋子
M38.イグジスト/angela
M39.明日への brilliant road/angela
M40.シドニア/angela
M41.Preserved Roses/蒼井翔太 × 七海ひろき
M42.天使のゆびきり/堀江由衣 × 上坂すみれ
M43.Ride on shooting star/愛美 × KATSU × ヨシダタクミ(saji)
M44.哀 戦士/森口博子 × 米倉千尋 × 麻倉あきら
M45.STAND UP TO THE VICTORY/宮野真守 × 内田雄馬 × 保志総一朗
M46.COSMIC LOVE/水瀬いのり × 岡咲美保
M47.甲賀忍法帖/奥井雅美 × atsuko × Suara × カノエラナ
M48.Little Wish ~lyrical step~/田村ゆかり × 水樹奈々
M49.innocent starter/水樹奈々 × 田村ゆかり
M50.Give a Reason/ALL LINE UP

▪︎DAY2(5/12)
M1.EXCITING!/宮野真守
M2.Quiet explosion/宮野真守
M3.MAGICAL DESTROYER/愛美
M4.メリトクラシー/愛美
M5.Star journey/保志総一朗
M6.ココロトラベル/岡咲美保
M7.ペタルズ/岡咲美保
M8.Blessing/千葉翔也
M9.めちゃめちゃカリスマ/七人のカリスマ声優
M10.カリスマジャンボリー/七人のカリスマ声優
M11.ビー玉/HACHI
M12.1日は25時間。/ツルシマアンナ
M13.イロドリ/カノエラナ
M14.Queen of the Night/カノエラナ
M15.アシンメトリー/堀江由衣
M16.バニラソルト/堀江由衣
M17.スターチス/saji
M18.ツバサ/saji
M19.大好きだよって叫ぶんだ/RISE
M20.SUNRISE(ver.RISE)/RISE
M21.It' My Soul/七海ひろき
M22.POP TEAM EPIC/上坂すみれ
M23.ハッピーエンドプリンセス/上坂すみれ
M24.ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- +/ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 3DCG LIVE From HYPED-UP 02
M25.SUMIT OF DIVISIONS/ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 3DCG LIVE From HYPED-UP 02
M26.サムライハート/森口博子
M27.ETERNAL WIND 〜ほほえみは光る風の中〜/森口博子
M28.TENSIONS - welcome to the stage/高橋洋子
M29.残酷な天使のテーゼ/高橋洋子
M30.Eclipse/蒼井翔太
M31.EVOLVE/蒼井翔太
M32.乙女のルートはひとつじゃない!/angela
M33.KINGS/angela
M34.晴れのちハレルヤ!/angela × 蒼井翔太
M35.Comin' Back/内田雄馬
M36.Hope/内田雄馬
M37.スクラップアート/水瀬いのり
M38.アイオライト/水瀬いのり
M39.METANOIA -Aufwachen Form-/水樹奈々
M40.ADRENALIZED/水樹奈々
M41.ETERNAL BLAZE/水樹奈々
M42.アノーイング! さんさんウィーク!/atsuko × 愛美 × カノエラナ
M43.スクランブル/堀江由衣 × 上坂すみれ × 岡咲美保 × 七人のカリスマ声優
M44.ターン A ターン/森口博子 × 保志総一朗 × 七海ひろき × KATSU
M45.カノン/宮野真守 × 蒼井翔太
M46.シャイン/宮野真守 × 内田雄馬
M47.オルフェ/宮野真守 × 蒼井翔太 × 内田雄馬
M48.DISCOTHEQUE/水樹奈々 × 岡咲美保
M49.Glorious Break/水樹奈々 × 水瀬いのり
M50.Shangri-La/ALL LINE UP

<KING SUPER LIVE 2024>

日程:2024年5月11日(土)、12日(日)

時間:
2024年5月11日(土)開場 14:00 開演 16:00
2024年5月12日(日)開場 12:00 開演 14:00

場所:Kアリーナ横浜
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい6丁目2−14

出演者:
・DAY1(5/11)
愛美、蒼井翔太、麻倉あきら、angela、上坂すみれ、内田雄馬、岡咲美保、奥井雅美、カノエラナ、國府田マリ子、saji、椎名へきる、Suara、高橋洋子、田村ゆかり、七海ひろき、保志総一朗、堀江由衣、水樹奈々、水瀬いのり、宮野真守、森口博子、米倉千尋(五十音順)

・DAY2(5/12)
愛美、蒼井翔太、angela、上坂すみれ、内田雄馬、岡咲美保、カノエラナ、saji、七人のカリスマ声優、高橋洋子、千葉翔也、ツルシマアンナ、七海ひろき、HACHI、保志総一朗、堀江由衣、水樹奈々、水瀬いのり、宮野真守、森口博子、RISE(Extreme Hearts)(五十音順)

料金:全席指定¥13,000(税込)※電子チケット
主催:KING RECORDS
企画:KING SUPER LIVE 2024 PROJECT
制作:モストプランニング
お問い合わせ:ホットスタッフ・プロモーション
https://www.red-hot.ne.jp
TEL:050-5211-6077(平日12:00〜18:00)
※出演者に関するお問い合わせはお答え致しかねます。

【一般販売チケット情報】
4月13日(土)10時より販売開始
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