20代の平均年収は約350万円
国税庁が毎年調査している「民間給与実態統計調査」によると、令和4年度の結果では、20歳~29歳の男女合計の平均年収は約346万円です。20歳~24歳の範囲では、男女合計の平均年収は約273万円にまで下がります。
男女別では、男性の平均年収は約291万円、女性の平均年収は約253万円です。そのため、社会人2年目の24歳の女性であれば、250万円の年収は平均的であるといえます。
年代が上がると年収も増える傾向がある
20代の平均年収は約346万円という水準であり、男女別に見ても全体的に低いといえるでしょう。
しかし、年代が上がるにつれ年収は増える傾向があります。国税庁「民間給与実態統計調査」の令和4年度の結果では、20代・30代・40代の平均年収は表1の通りです。
表1
※国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
平均年収を見ると、年代とともに年収が上がっていることが分かります。男女別の平均年収においても、男女ともに年代が上がるにつれ年収も上昇傾向にあります。
また、年収の上がり方は男性の方が顕著です。平均年収の男女差も、年代が上がるにつれて大きくなることが分かります。
平均年収の対前年伸び率は上昇傾向
年齢や性別に関係なく、平均年収を全体的に見た場合、平均年収の対前年伸び率は上昇傾向です。
国税庁「民間給与実態統計調査」の令和4年度の結果では、全体的な平均給与は458万円となっており、前年の令和3年度と比較すると2.7%上昇する結果となりました。令和3年度も前年比2.4%の伸び率となっており、平均給与の上昇を2年連続達成しています。
年収は年代別・男女別で大きく差が出る可能性がある
20代の男女合計の平均年収は、約350万円です。さらに、20代前半に絞ると、平均年収は約270万円と低くなります。女性の場合、24歳頃までは、約250万円の年収は一般的だといえるでしょう。
また、平均年収は年代とともに上昇し、平均年収の男女差も大きくなる傾向があります。以上の結果から、年代や性別によって、年収に大きく差が出る可能性もあるでしょう。
出典
国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査 統計表 全国計表 第10表 事業所規模別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額 その1 給与所得者数(1ページ)、その2 給与総額(2ページ)、その3 平均給与(3ページ)
国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査 調査結果報告 II 1年を通じて勤務した給与所得者 2平均給与 (第9図)平均給与及び対前年伸び率の推移(16ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー