メジャー複数V、五輪連覇も標的 ネリー・コルダは6連勝逃すもスッキリ「本当に素晴らしかった」

ネリー・コルダは新記録ならずも前向き(撮影:ALBA)

<コグニザント・ファウンダーズカップ 最終日◇12日アッパー・モントクレアCC(ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>

ツアー史上初となる出場6試合連続優勝を目指したネリー・コルダ(米国)。だが優勝したローズ・チャン(米国)に17打差をつけられるトータル7アンダー・7位タイに終わり、偉業達成はならなかった。

最終日は西郷真央と2サムでプレー。3日目を終え、首位と11打差の3位と苦しい立場に追い込まれていたが、雨のなかでのプレーを強いられた日曜日はさらに苦しいゴルフが続いた。「最後は『73』で優勝争いには加われなかった。ちょっと残念な週末だったけど、でもトップ10内に入ることはできた」。この結果をポジティブにとらえる。

快進撃のスタートは、今季2戦目だった1月の「LPGAドライブオン選手権」。最終18番で連勝がかかったリディア・コ(ニュージーランド)に追いつくと、プレーオフでライバルをくだした。タイなどで行われたアジアシリーズは欠場したが、3月に米本土戦が再開しても勢いは止まらない。

4月のメジャー大会「シェブロン選手権」で、ツアー記録に並ぶ5連勝を達成。記録が残る1978年以降では、ナンシー・ロペス(米国、1978年)、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン、2004~05年)の2人しか成し遂げていない偉業だった。渦中にいる間については、「まだ実感が湧かない。たぶん10年後、15年後くらいに何かを思うのかな。いつか誰かが(5連勝の記録を)破ればいい。でも競争相手がたくさんいるなか成し遂げられたことは、本当に素晴らしいことだった」と振り返る。

ここからは、またひとつひとつ勝利を積み上げることになる。ただ世界1位のモチベーションが落ちることはない。「楽しみがたくさんあるの。来週もそうだし、メジャーだって。エビアンは美しいし、(AIG女子オープン会場の)セント・アンドリュースは歴史がある。オリンピックの出場権もほしいわ」。メジャー複数回優勝、そして21年の東京に続く五輪2大会連続となる金メダルなど。そのすべてを手に入れても、なんら不思議ではない。

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