北の丸公園・昭和館・吉田茂像など「九段下の歴史スポット」へ行ってみた!

先日、科学技術館の記事を書かせていただきましたが、今回はその際に歩いた九段下エリアのスポットをご紹介します。

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昭和館

写真:昭和館 ※筆者撮影

昭和館は、昭和時代の歴史をたどることができるスポットです。

昭和を知っている方でしたら、なつかしさ満載の昭和館はかなり楽しめることでしょう。
平成生まれの子どもたちの「これ古いね!昔だね!」という反応も、見ていておもしろかったです。

定期的に企画が変わるため、筆者は過去に二度足を運んだことがあります。
今回は「昭和を駆け抜けた超特急」という展示でした。

昭和関係の書籍がおかれた図書室もあり、漫画も置いてあるため、子どもたちも熱心に読んでいました。

九段会館テラス

写真:九段会館テラス ※筆者撮影

結婚式の披露宴会場としても利用されていた国の登録文化財である「旧九段会館」。

2011年の東日本大震災の際に、ホールの天井が崩落し死傷者が出たことでリニューアルし、「九段会館テラス」となりました。

今は「ビジネスエアポート九段下」の他、飲食店や屋上テラスなどもあります。

千代田区役所・図書館

写真:千代田区役所・図書館 ※筆者撮影

九段会館テラスを通り過ぎると、左手に千代田区役所が見えてきます。高層の立派な新しい建物です。

大型図書館が入っていて区外の方も利用可能です。窓際席からの眺望の良さに感動されることでしょう。

千代田区のピンクのコミュニティバス「風ぐるま」が走っている様子もみられます。

清水門

写真:清水門入口 ※筆者撮影

お堀の橋を渡り、北の丸公園へ入る際に、旧江戸城の門でもある「旧江戸城清水門」があります。

国の重要文化財ともなっています。北の丸の北東部に位置する枡形門でもあります。

吉田茂像

後の日本を復興へと導いた内閣総理大臣・吉田茂を顕彰するため、吉田茂生誕100年を記念して昭和53年に寄付が集められ、昭和56年9月22日に除幕式が行われました。

写真:吉田茂像 ※筆者撮影

吉田茂は、板垣退助の腹心でもあった、竹内綱(たけうちつな)の五男として生まれ、数々の功績を残しました。

昭和20年 東久邇宮内閣、幣原内閣の外務大臣
昭和21年5月 内閣総理大臣就任
昭和23年 第2次吉田内閣組閣
昭和24年 第3次吉田内閣組閣
昭和26年9月8日 サンフランシスコ平和条約
全面講和論を押しのけ安全保障条約を締結

日米安保の傘の下に入り&反共の防波堤としての立場を築き上げ、戦後の混乱期に、保守長期政権への基盤を築きました。

吉田茂は、昭和42年10月20日に享年90でなくなりました。安倍元総理の国葬の際のニュースで耳にされたかと思いますが、戦後初の国葬が行われたのは吉田茂でした。同年10月31日に北の丸公園内の日本武道館で行なわれました。

ちなみに、吉田茂は「葉巻」をこよなく愛していたため「和製チャーチル」とも呼ばれていたそうです。

日本武道館

写真:日本武道館 ※筆者撮影

4月は入学式、3月は卒業式など、大学行事で利用されることも多いため、足を運ばれたことがある方も多いことでしょう。

武道館という名の通り、武道の大会の場として、音楽関係のライブの場として、様々な会社の株主総会開催場所として、いろいろな用途で利用されています。

「法隆寺夢殿」をモデルにして八角形にし、「富士山」をイメージして屋根をつくったそうです。

1964年9月15日に日本武道館が落成し、10月3日に開館式開催、10月15日には東京オリンピックの公開競技武道(剣道、弓道、相撲)が実施されました。

田安門

写真:田安門 ※筆者撮影

はじめ百姓地で田安大明神があったことから「田安門」と名付けられました。

江戸城造営後は北丸と称し、代官屋敷そして大奥に仕えた女性の隠遁所となりました。有名な千姫や春日局の屋敷などもこのあたりにありました。

現在田安門がある北の丸公園は、田安門から南北をつらぬくようにしてみた時に、西側一帯にあたる部分を田安家、東側一帯を清水家が所有していたといわれています。

おわりに

今回は、昭和館・九段会館テラス・吉田茂像・日本武道館・田安門についてご紹介しました。
他にもこのエリアには靖国神社などもありますし、神保町の古本屋街も徒歩圏内です。

よかったら足を運んでみてくださいね。

【参考:千代田区観光協会】

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