[パリ/ストックホルム 13日 ロイター] - 米アマゾンは13日、フランス事業に12億ユーロ(13億ドル)以上を投資し、3000人を超える常用雇用を創出すると発表した。
アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が生成人工知能(AI)の巨大な商機を支えるため、パリ地域圏のクラウドインフラを強化する。オーベルニュ・ローヌ・アルプ地域圏では物流インフラを増強する。
生成AIの普及でクラウドサービスの需要は拡大。ミストラルやプールサイドといった有望な新興企業を擁するフランスはAIハブとなっており、メタやグーグルなどがAI研究センターを設立している。
<仏政府、150億ユーロの投資誘致見込む>
仏大統領府は13日、きょう開催する投資誘致を目的とするイベント「チューズ・フランス」について、150億ユーロ(約162億ドル)相当の投資を獲得する見込みだとし、昨年の130億ユーロを上回るとの見方を示した。
フランスはユーロ圏第2位の経済大国だが、このところは財政赤字や成長低迷といった逆風に直面。世界の金融センターとしてもニューヨークやロンドンに水をあけられており、イベントを通じて欧州のビジネスの中心地としての評価を高めることを狙う。
大統領府によると、誘致を見込む投資額150億ユーロはテクノロジーやAI、金融など56のプロジェクトによるもの。
米マイクロソフトはフランスで40億ユーロを投資すると発表。製薬大手のファイザーとアストラゼネカも、合わせて10億ドル近い投資を発表した。