関西人もそそられる、「大阪城」近くの新ホテルが人気の予感

大阪随一の観光スポット「大阪城」にもっとも近いホテルのひとつとして、5月23日にグランドオープンを迎える「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」(大阪市中央区)。開業に先立って編集部が潜入してきたのだが・・・観光客のみならず、近くに住む関西人でも「なんだココは!?」と、驚くようなホテルとなっていた。

5月23日にグランドオープンする「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」、写真は客室からの眺め

◆ ホテルの開業ラッシュを迎える「京阪神エリア」

2025年に控える『大阪・関西万博』に向けて、新ホテルのオープンラッシュが続く京阪神エリア。海外ブランドが初進出したり、水族館と隣合わさっていたり、人気観光地の「公園内」にホテルが誕生したりと、それぞれのホテルが趣向を凝らしたコンセプトで、ツーリストに日本/関西を楽しんでもらうべく、しのぎを削っている。

「ダブルツリーbyヒルトン」には名物のサービスがあり、チェックイン時に温かいチョコチップクッキーが手渡される

今回「大阪城」のすぐ側にオープンする「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」は、アメリカ発のホテルグループ「ヒルトン」が手がける業態のひとつで、ブランドシリーズのなかでは比較的お手頃なのが特徴。そして同ホテルの持ち味はなんといっても「大阪城」へのリスペクト。ただ見るだけでは無く、さまざまな角度から「大阪城」を楽しめる工夫が散りばめられているのだ。

「ラウンジ&バー SEN(舟)」では城を模したアフタヌーンティーも

◆ なかなか珍しい「大阪城」を見下ろせる場所

もともと「水の都」と言われていた大阪、そしてその中心にあった「大阪城」。ロビーフロアに足を踏み入れるとさっそく水面が再現されたカーペット、ソファ&クッションで装飾されており、フロントデスクの後ろには江戸時代に栄えていた街の様子が描かれている。

水の都=大阪ということで、ロビーには「水面」をイメージしたデザインが採用された

そんな「水の都」空間は各部屋の廊下などにも採用されており、各部屋番プレートは菱垣廻船の特徴である「ひし形」になっている。そして、どうやらこの「ひし形」は館内のあらゆるところに隠れているのだとか?(隠れ○ッキー的な感じで探してみて)。

舟から着想を得て「ひし形」にデザインされた部屋番号

と、部屋に到着せずともすでに「大阪城」だらけなのだが、本番はココから。「目覚めたら大阪城」という、なかなかできない体験ができる部屋「キングプレミアムスイートルームキャッスルビュー」は、ベッドに腰掛けると眼下に「大阪城」の絶景が広がる。ちなみに、この「大阪城」を見下ろすという体験は、ホテル内のエグゼクティブラウンジでもすることができる。

「キングプレミアムスイートルームキャッスルビュー」、ベッドの前には解放的な窓が設けられている

担当者は「普段は見上げることの方が多い『大阪城』を、見渡せるというのが同ホテルのおもしろさでもあります。観光客の方はもちろんですが、地元の方々にもぜひ体感いただきたい」と期待を込める。

確かに、筆者は毎日大阪で生活しているものの、なんだか初めて見る景色に出合ったような不思議な感覚に陥り、「城の消灯を見届けてから寝る」なんていう普段はなかなかできない贅沢まで味わった。

館内に装飾されたアートも「大阪城」やその周辺エリアがモチーフとなっている

そのほかにも、パノラマビューが広がる「レストラン SEN(千)」では、城をフィーチャーしたケーキがのったアフタヌーンティーを食べられたりと、観光客にとっては「ダイレクトに大阪城を感じられる場所」であり、地元民にとっては「大阪城の知らない一面に出合える場所」になっていると感じた。客室料金は日時により異なるため、公式サイトを参照。

ダブルツリーbyヒルトン大阪城

住所:大阪市中央区大手前1-1-1

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