味噌汁にやってはいけないNG行為4つ!おいしく作るポイントも解説

和食の定番!栄養満点の『味噌汁』

味噌汁は朝食や夕食の和食メニューにおいて定番の汁物です。その歴史は飛鳥時代にまでさかのぼるとされ、野菜や豆腐、大豆から作られる味噌を使用しているため栄養価が高いとされています。

具体的に、味噌汁には以下の栄養素が含まれています。

  • たんぱく質
  • ビタミンB2
  • ビタミンE
  • 食物繊維
  • ミネラル
  • イソフラボン
  • コリン
  • レシチン

これらの栄養素が豊富に含まれているため、驚くほど栄養価が高いことが分かります。古くから毎日1杯食べることが推奨されてきたのも、根拠のある話だと言えるでしょう。

実は味噌汁の塩分は血圧上昇に影響しない

以前は味噌汁に含まれる味噌の塩分が高いため、摂取を控えるべきとされていました。しかし、その説は正確ではありません。

研究により、味噌汁で使用される味噌の塩分が血圧を上げることはないと判明しています。この現象は、味噌汁が持つ塩分を排出する効能が関与しているためで、過剰な塩分摂取による血圧上昇の心配が少ないことが理解されています。ただし、過剰に味噌を使用することは推奨されません。何事も適量が重要です。

味噌汁にやってはいけないNG行為4つ

毎日食べたくなるような美味しい味噌汁ですが、味噌汁を作る際や保存する際には避けるべきNG行為があります。これらの行為を控えることで、より美味しく、安全に味噌汁を楽しむことができます。

1.火を止める前に味噌を入れる

正しい味噌汁の作り方とは、鍋に水を入れて温め、沸騰させながら味噌を入れる方法ではありません。火を止める前に味噌を加えてしまうと、味噌の豊かな香りが失われてしまうため、推奨されていません。

味噌の香りと旨味を保持するためには、先に水に具を入れ、沸騰させてから煮込み、温まったら火を止めて味噌を加えるのがベストです。この手順を守ることで、より一層の美味しさを引き出せます。

2.沸騰させる

よく知られている重要な点ですが、味噌汁を沸騰させるべきではありません。先にも触れた通り、沸騰したお湯に味噌を加えると、香りや旨味が失われ、味噌汁の風味が損なわれます。さらに、味噌を加えた後に沸騰を続けると、アクが多く出てしまい、旨味が逃げやすくなります。そのため、味噌を加えた後は、弱火でゆっくり温めるなど、沸騰しないよう注意しましょう。

3.常温で放置する

皆さんは余った味噌汁をどう処理していますか?翌日の朝食用に、そのままコンロに鍋を置いて放置していることはありませんか?

冬場は問題ないことも多いですが、一般的に味噌汁を常温で放置するのは危険です。常温で放置した味噌汁は雑菌が繁殖しやすく、食中毒の原因になることがあります。特に夏場は、わずか数時間で雑菌が増え始めるため、長時間放置せずに冷蔵庫で保存しましょう。

4.味噌を鍋の中で直接溶かす

多くの方が親から教わったように、鍋の中で直接味噌を溶かしてしまいがちですが、味噌の旨味を最大限に活かす方法としては推奨されません。

最適な方法は、鍋で温めたお湯を適量別の容器に移し、その中で味噌を溶かすことです。その後、溶かした味噌を再び鍋に戻すことで、旨味と香りが逃げることなく、味噌汁を美味しく仕上げることができます。洗い物を増やしたくない場合は、その後使用するお茶碗を使うと良いでしょう。

味噌汁を美味しく作るコツ

NG行為を振り返りながら、美味しい味噌汁を作るためのコツを再確認しましょう。

  • 硬い具材は早めに、柔らかい具材は後から入れる
  • 味噌は別の容器でお湯と一緒に溶かす
  • 溶かした味噌を火を止めた後の鍋に加える

料理の基本として、味噌汁の具材も火の通りにくいものから順に鍋に入れるべきです。火の通りやすい具材、例えば豆腐は、火を止めてから味噌と共に加えると良いでしょう。これにより、具材が崩れるのを防げます。

余った味噌汁の正しい保存方法

余った味噌汁は翌日の朝食で活用することが多いですね。その際、常温での放置は避け、必ず冷蔵庫で保存するようにしてください。可能であれば、鍋のまま冷蔵庫に入れ、再加熱する際には弱火でゆっくりと温め、沸騰させないように注意してください。

まとめ

この記事では、味噌汁のNG行為をいくつか紹介しましたが、皆さんにとって参考になったでしょうか。毎日のように作る味噌汁ですが、実はその調理方法には多くのコツがあります。

例えば、味噌汁にネギを加える際は、ワカメとの相性を考え、ネギの青い部分は控えめにすると良いでしょう。これらの知識を活かして、より一層美味しい味噌汁を作ることができるはずです。

今回学んだポイントを生かし、正しい方法で美味しい味噌汁を毎日の食卓に加えてみてはいかがでしょうか。

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