囚われていた記憶を弔い埋葬する 千代田路子写真展「永遠の野原-野原に記憶を預ける」

By CAPA編集部

千代田路子さんの写真展「永遠の野原-野原に記憶を預ける」が、2024年5月22日より開催されます。

■展示作品ギャラリー (タップ/クリックで拡大します)

千代田さんは、母を看取って以来、介護をしていた頃の記憶に悩まされ続けたといいます。忘れたいと思う気持ちと、そう思うことへの後ろめたさにさいなまれる中で思い出したのは、「何かを忘れようとすればするほど、心に残るものだ。ある人曰く、何かを捨てなければならない時は、心に刻みつけよ」というウォン・カーウァイの映画に出てくる言葉でした。

囚われている記憶を見つめ直すために遺品を整理し、撮影することで記憶を書き出す。そしてそれらの記憶を弔い、埋葬する。本作は、千代田さんにとって特別な場所である野原に、記憶を埋める心の旅の記録です。伊勢和紙・浄ら芭蕉にプリントした約30点を展示します。

千代田路子写真展「永遠の野原-野原に記憶を預ける」

会期 2024年5月22日 (水) 〜28日 (火)
会場 ストライプハウスギャラリー
住所 東京都港区六本木5-10-33-3F
時間 11:00〜18:30 (最終日は17:30まで)
休館日 会期中無休
入場料 無料
問い合わせ ストライプハウスギャラリー (TEL 03-3405-8108)

千代田路子 (Michiko Chiyoda)

グラフィックデザイナーから光学メーカーを経て、写真作家に転身。作品はストーリーテリングを重視し、近年は “喪の時” をテーマにした作品づくりに取り組んでいる。国内外での個展の開催、エギジビションへの参加、コンテストでの受賞、美術館や写真財団での作品収蔵の実績がある。また、写真を通じて社会に貢献したいと、日本の伝統文化芸能の記録撮影に取り組んでいる。近年は仏像修復の工程を記録し、展覧会の開催、出版など文化財の保存・継承を啓蒙するプロジェクトを展開している。
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