MLB専門局が大谷翔平の渡米後初の“リアル二刀流”に再脚光! 畏敬の念も「世界中の野球ファンを魅了し続けている」

リアル二刀流の誕生が、再脚光を浴びている。

現地5月12日、MLB専門局『MLB Network』はロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平がMLBで初めて投打同時出場した試合をプレイバック。ロサンゼルス・エンジェルス時代の懐かしいハイライト動画とともに、現代のスーパースターに敬意を表している。

3年前の4月5日、渡米後初のリアル二刀流が誕生したのは開幕4戦目、本拠地エンジェル・スタジアムで行なわれたシカゴ・ホワイトソックス戦。「2番・投手」で先発出場した大谷は初回の第1打席で右中間スタンドに先制のソロホームランをかっ飛ばし、ピッチングでは渡米後最速タイとなる101.1マイル(約162.7キロ)の剛速球で5回途中2安打3失点(自責1)。勝敗は付かなかったが、7個の三振を奪うセンセーショナルな活躍に、当時の指揮官であるジョー・マドン監督は「ショウヘイは、すべてのことをやってのける。完璧な野球選手だ」と興奮気味に語っていた。
メジャーでは118年ぶりとなった二刀流戦士の活躍に米球界は啞然だった。同番組はその当時の映像を振り返りながら、「ショウヘイ・オオタニがMLBで初めて投打に出場した試合で、本塁打を放ち、7人の打者から三振を奪った。それ以来、オオタニは驚くべき二刀流の才能を見せつけ、世界中の野球ファンを魅了し続けている」と称え、ベーブ・ルース以来のMLB二刀流プレーヤーに畏敬の念を持って見つめている

結局大谷はこのシーズン、投げては9勝2敗。打っては最後まで本塁打王を争い、日本人メジャーリーガーの記録を大きく上回る46本塁打を記録。ア・リーグ最優秀選手(MVP)に選出される歴史的なシーズンだった。また、この異例の活躍が評価され、MLBは先発投手が降板後に指名打者(DH)として打順に残れる、いわゆる「大谷ルール」とも言えるルール改正までなされ、メジャーの歴史を大きく変えた。

昨年9月の右肘手術のため、打者専念のメジャー7年目は新天地となるドジャースで迎えた大谷。12日のサンディエゴ・パドレス戦は腰の張りのため今季2度目の欠場となったが、ここまで打率.352(リーグ1位)、11本塁打(同2位タイ)、27打点(同6位タイ)、56安打(同1位タイ)、OPS1.090(同1位)と高いスタッツをキープ。過去ワールドチャンピオン7度の優勝を誇る名門球団の中でも、大きな存在感を発揮している。

構成●THE DIGEST編集部

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