「約束したこと実行する」 白浜町の大江町長が初登庁、和歌山

町役場前に集まった支持者から花束を受け取る大江康弘町長(左)=13日、和歌山県白浜町で

 和歌山県白浜町長選(4月28日投開票)で初当選した大江康弘町長(70)=無所属=が13日、登庁した。雨の中、町役場前に集まった多くの支持者や町職員を前に「選挙中に町民の皆さんと約束したことを一つ一つ実行していきたい。愛する故郷に恩返しさせていただく」と決意を述べた。

 2006年に旧日置川町と合併して新町となってから、最多の4人による町長選で、次点と912票差の3714票を獲得して初当選した。投票率は過去最低の61.73%だった。

 大江町長は、町役場前で出迎えた支持者や町職員から花束を受け取った後、課長会に出席。16人の幹部を前に「トップが代わることで多少の混乱があるかもしれないが、皆さんの知恵、知識、経験を借りて、一緒になって町政を進めていきたい」と協力を求めた。

 課長会後にあった記者会見では、今後取り組むこととして、選挙で掲げたさまざまな政策を実現していく「町長公室」を設けるほか、各省庁や首都圏の企業と直接やりとりをする「東京事務所」を東京都に設置することを計画していると説明した。

 さらに、南紀白浜空港の滑走路延長、旧空港跡地の防災拠点づくり、観光業の利益を第1次産業へ循環させる仕組みづくりなども平行して取り組むと話した。

 大江町長は「(当選して)重い責任を感じていたが、それが今は使命感に変わってきている。山積している課題にスピード感を持って取り組んでいきたい。白浜町を元気で明るい故郷にしていきたい」と意気込みを語った。

© 株式会社紀伊民報