まるで「当たり屋」! 中国の交通取り締まりが物議

中国・雲南省で、「当たり屋式」の取り締まりが行われたとする映像が物議を醸した。

中国・雲南省で、「当たり屋式」の取り締まりが行われたとする映像が物議を醸した。

問題になっているのは今月10日午後2時ごろに撮影されたドライブレコーダーの映像。止まっていた車が切り返して道路を走行し始めると、付近にいた警察官とみられる制服姿の人物らが路上に出てくる。車は止まったが、制服姿の男性1人が車に向かって突進し、そのままボンネットに飛び乗って「ああああ、ああああ。痛い、痛い」などと声を上げた。

中国では自分から車に接触してドライバーに金銭を要求する「当たり屋」行為がたびたび起きているが、今回の「法執行人員」による行為はまさにそれと合致する。報道によると、現地では昨年から交通安全等の特別取締活動を展開していたが、その横暴さなどに疑問の声が上がっていたという。

ネット上では「なんて醜い」「これはひどいな」「笑える」「演技力の向上が必要だ」「財政が厳しいのか?(罰金を取り立てようとしている?)」「いつの時代だよ。ドラレコが付いているのを知らないのか?」「もしドラレコが付いてなかったら、どんなことになっていたか…」といった声が上がった。

なお、現場がある紅河ハニ族イ族自治州箇旧市の政府当局は後日、「ドライバー(女性)が許可を得ずに旅客輸送行為を行っていた。女性は(関連書類への)サインを拒み、別の車で現場にやって来た夫は繰り返し法執行人員をどう喝した。2人は夫の車で現場から逃走しようとした」と説明した上で、「法執行人員が緊急事態で不適切な処理の仕方をした」とし、同人員を停職処分にしたことを明かした。(翻訳・編集/北田)

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