NHK『サタデーウオッチ9』で放送された“インプレゾンビ”への直撃取材映像が、大きな反響を呼んでいる。
インプレゾンビとは、X（旧Twitter）で閲覧数（インプレッション）を稼いで収益を得るため、話題性の高いポストをコピーして大量に投稿したり、バズっているポストに無意味なリプライを送るアカウントのこと。
2023年7月に“広告収益分配プログラム”がスタートしたXではこうしたアカウントが急増しており、「有益な情報が埋もれる」などと問題視されている。
そんなインプレゾンビについて、5月11日放送の『サタデーウオッチ9』では、30代のパキスタン人男性を現地取材。
同男性は、1月に能登半島地震と羽田空港地上衝突事故が発生した際、関連投稿に簡単なメッセージを書き込めば多くの閲覧数を獲得できることに気づき、この活動を開始。
本人いわく、「日本語の投稿でインプレッションを稼ぐのは簡単」だといい、実際、能登半島地震が起きてから1週間で200万件以上の閲覧数を稼いだという。
同番組では、背景にあるパキスタンの経済状況などについても伝えており、ネット上で大きな反響を呼んでいる様子。加えて、X社の対応が追い付いていない現状に不満の声も相次いでいるようだ。
登録者数480万人YouTuber・キヨの「結婚」がトレンド入りも……
そんな中、Xでは5月12日午後10時頃から「キヨ結婚」が日本トレンドワードの10位以内にランクイン。「キヨ」とは、チャンネル登録者数480万人を誇るYouTuber・キヨのことと思われ、ネット上では「キヨ、結婚するの!?」と驚きの反応が相次いだ。
ただ、キヨは結婚を発表していない。同日午後8時、キヨは自身のXで「今年で活動15年。あとどれくらいやれるのかなと考える時がある。最後はいつかくるのかなと。自分の人生これからどうなっていくのかと。5月18日、私キヨから皆様に個人的な発表があります。よろしくお願いします」と何かしらの発表を予告。
これを受けて、一部ファンが仮定の話としてキヨの結婚について投稿したところ、これを大量のインプレゾンビアカウントが流用したため、トレンド入りしてしまったようだ。
トレンドワードにまで影響している様子のインプレゾンビ。特にXの利用者が多い日本がターゲットにされている状況だが、今後、対策は講じられるのだろうか。
