依存症対策議員連盟が勉強会 維新・青島健太氏「スポーツ界もメッセージを出していかなければ」

青島健太参院議員

依存症対策議員連盟(会長・中谷元衆院議員)は13日、都内で勉強会(スポーツベット対策)を行った。勉強会は14~20日の「ギャンブル等依存症問題啓発週間」に合わせて開催。今年はドジャース大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告の銀行口座窃盗事件を受け、オンラインカジノに注目が集まっている。

コロナ渦を通してギャンブルのオンライン化が進んだことにより、ギャンブル依存症の当事者が若年化している。また、オンラインカジノの相談件数や借金平均額の増加などが課題となっている。

出席した各省庁は、主なギャンブル依存症問題の対策として、注意喚起ポスター等の資料を作成しての広報啓発や依存症対策推進のための予算確保、コンプライアンス対策の見直しなどに取り組んでいることを報告した。

元プロ野球選手で日本維新の会所属の青島健太参院議員は、水原被告の一連の事件について「スポーツの健全性と依存症がセットで語られるようなことはあってはいけない。スポーツ界そのものもメッセージを出していかなければならない」と語った。

公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表は、「影響力や罪の大きさと刑罰の重さが現実に即していない」と述べ、「水原氏が急に極悪人扱いされているが、同様の事件はいくらでも起きている。どれだけの若者が取り返しのつかない犯罪を犯せば、皆さん本気になって動いていただけるのでしょうか」と政治家と各省庁に対策を強く訴えた。

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