元RAG FAIR奥村政佳参院議員が初登院 メンバー祝福 直前まで保育士勤務「待遇改善、大きな声で叫んでいく」

アカペラグループ・RAG FAIRのメンバーとして活躍していた立憲民主党の奥村政佳参院議員(46)が13日、初登院した。モーニング娘。の元メンバーで、元参院議員の市井紗耶香氏(40)が4月26日、1日で辞職したことを受け、2019年参院選の旧立憲民主党比例代表名簿に基づき繰り上げ当選。この日、当選証書を受け取り参院議員になった。

奥村氏は「2019の選挙から5年越しに当選証書を受け取りました。自分自身、保育の現場に戻って保育士としても働いてきた。現場にいる中で、保育士の待遇であるとか地位向上をますます目指さないといけないな、とずっと思っていた」と、記者団に述べた。

コロナ禍での保育現場を体験したといい「本当に大変な状況があった。自分自身もSNSでずっと発信したんですが、やっぱり届いていないなという実感。いよいよこのチャンスが来たと思って、この国の真ん中で保育士の待遇改善とか、地位向上というのを大きな声で叫んできたい」と意気込んだ。

4月中旬まで、保育士のシフトに入っていた。保育士の仕事をいったん休業し、議員バッジをつけた。「4月の真ん中までシフトを入れてもらった。ただ、現場感っていうのは大切だと思うので、少しでも子どもに関わるタイミングがあれば出たいなという気はしています。いったん保育士は置いてあります」と説明した。

奥村氏は「保育園の視察とか、それこそ首相とか大臣も行かれてますけど、本当の現場を見てほしいなというのがある。そういう時は、僕はエプロンを着けて一緒に保育園に連れて行って『本当に見てください。こういうことを保育士は日々しているんですよ』と。この大変な仕事で、待遇が今のままでいいんですか、と問えるような気持ちでいたい」と訴えた。

この日、RAG FAIRのメンバーからも電話やSNSで祝福を受けた。「仲間なので、いい感じにイジりはするんですけど、みんな応援してくれている。当選証書をもらう前に、ずっとお世話になっていた(旧所属事務所の)ワタナベエンターテインメントの社長の渡辺ミキさん(会長の)吉田正樹さんにも連絡をした」と明かした。
2025年7月までの任期だが、次の参院選に立候補するかどうかは「いまが精一杯。今後決めたい」と話すにとどめた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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