中医薬基盤モデル「デジタル・スマート本草」が天津で発表―中国

中医薬基盤モデル「デジタル・スマート本草」が天津で発表された。

天津で9日に開催された「デジタル・スマートでエンパワーメントする総合保健産業の新たな質の生産力および第4回中医薬国際発展大会」において、天士力医薬集団とファーウェイ・クラウド(華為雲)が共同開発した中医薬基盤モデル「デジタル・スマート本草」が正式に発表された。新華網が伝えた。

「デジタル・スマート本草」は、ファーウェイの強大な計算力とベクトルデータベースといったツールを活用し、天士力とファーウェイ・クラウドがファーウェイの「盤古大規模言語モデル」と「盤古薬物分子基盤モデル」をベースにして共同で開発した。

「デジタル・スマート本草」のパラメーター数は380億個で、中医薬の膨大な量のテキストデータを使ったプレトレーニングが行われ、ベクトルデータベースと組み合わせることで検索が強化されているほか、中医薬研究開発のマルチシーンのファインチューニングも実施されており、研究者が中医薬理論の裏付けを掘り起こし、総括できるようサポートすることができる。「デジタル・スマート本草」には「スマートQ&A」「対話型コンピューティング」「レポート生成」という3種類の応用モードがあり、「病気に合わせて処方を出す」「処方に基づいて治療する」という二つの大きな目標を実現できる。

天士力医薬集団の閻凱境(イエン・カイジン)会長は、「新興技術が続々と誕生し、急発展するにつれて、デジタル・スマート化が現代中医薬の発展を推進する新たな原動力となっている。基盤モデルというツールを活用して、中医薬の組み合わせ・配合、物質基礎といった複数の面のデジタル・スマート化を実現することができる」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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