中国の科学研究チーム、ホタル模倣通信ドローンの研究に進展

中国の科学研究チームのホタル模倣通信ドローンの研究に進展があった。

ホタルの尾部から発する光は、ホタル同士の暗号化されたコミュニケーション方法だ。独特な発光パターンと頻度により、同種識別、危険の警告、方向誘導などのシグナルを出す。ドローンもホタルのように光信号で情報を伝達できれば、ドローンの通信に「二重の保険」をかけることになる。西北工業大学光電・スマート研究院はこのほど、これをヒントに研究開発に取り組み、ドローン群が多くの厳しい条件と制限を突破し、任務を無事遂行するようにした。中国青年報が伝えた。

同大学が6日に発表した情報によると、同大学光電・スマート研究院は中国電信人工知能研究院と共同で実施した「ホタル」模倣通信ドローン関連の研究が最近、進展を遂げた。李学龍(リー・シュエロン)教授のチームはホタルの交流方法を模倣し、光通信やスマート情報処理などの技術を利用し、電磁干渉下でのドローン間の情報伝達を実現した。

李氏のチームは、ホタルの光による情報伝達をヒントにホタル模倣通信ドローンの研究を打ち出し、ドローン群の発展に革新的なアプローチを提供している。ドローンの照明設備で光信号を出すとともに、別のドローンが光電センサーにより光信号をキャッチしスマート分析を行うことで、ホタルの光を使った交流のような短距離情報伝達を実現し、ドローン間の光リンクに基づく協調飛行を遂行する。

光信号の伝達が電磁環境の影響を受けないため、相互変調や相互干渉が発生せず、妨害に強い。また、送信電力が低く発熱もほとんどないことから、エネルギーが限られている小型ドローンに適している。研究チームは大量の研究と論証により、このドローンに複数の先進的なスマートアルゴリズムと技術を搭載し、ドローン群のスマート化と安定性を十分に保証している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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