日本人の子どもたちはとても従順 オーストラリア人ママ「秘訣があったら知りたい」と熱望

ラグビー選手の夫と2人の子どもを持つオーストラリア人のジェスさん【写真:Hint-Pot編集部】

生まれ育った国とは違う国で育児をするのは、誰にとっても大変なことです。日本でプレーするラグビー選手を夫に持つ、オーストラリア人ママのジェスさんもそのひとり。4歳と2歳、2人の幼い子どもを日本で育てながら、母国とは異なる日本の生活を楽しんでいます。そんなジェスさんに、日本での育児事情を聞きました。

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ラグビー選手の夫に帯同 日本生活は7年に

私の夫はラグビー選手で、7年前に大阪のチームでプレーすることになり、日本へ移住しました。大阪で4年半を過ごし、2年半前からは東京に。今はリコーブラックラムズ東京でプレーしています。子どもは、4歳のアナベルと2歳のヒュウイーの2人です。

私たち家族は日本食が好き。そして、同じくらい日本人のことも好きです。他人のことを慮ってくれる国民性というのでしょうか。例えば、夫がけがをしたとき、チームメイトがとても気を遣ってくれたり、面倒を見てくれたりします。

長女は英語の幼稚園、長男は日本の保育園に

子どもたちはそれぞれ別の教育施設に通っています。それは、ラグビー選手の夫がいつ、どこでプレーすることになるかわからないから。

オーストラリアに戻るかもしれないことを考えて、アナベルは環境の変化についていけるように、英語の幼稚園に通わせています。なので、わかる日本語は少しだけです。

でも、幼稚園には日本人の子どもたちもたくさん通っているので、日本語を習ってくることがあります。この前は「『ダメ』ってなぁに?」と質問されて、いったいどうして!? と思いましたが、きっとお友達に「ダメ」って言われたんでしょうね(笑)。

ただ、夫のオフシーズンにオーストラリアへ戻ったときは、幼稚園で日本語プログラムを選択しています。少しでも日本語を忘れないようにという思いです。

逆にヒュウイーは週2回、日本の保育園に通い始めました。まだ始まって数週間ですが、楽しそうにやっています。出てくる給食はもちろん日本食ですが、それも大好き! 外食に行こうかという日は必ず「焼き肉!」と言ってくるほど。お刺身やお寿司も大好きなんですよ。

公園などで新しいお友達との出会い オーストラリアではない機会

娘たちとよく公園や公民館を利用することがあり、日本はいわゆる公共の場の使い方がとても上手だなと思います。子どもたちは、そこで新しいお友達に出会ったり、私たちも同じような家族構成の家族と出会えたりします。

もしかすると、オーストラリアには大きな庭がある一軒家に住んでいる人が多いからかもしれませんね。でも、こうした出会いは、オーストラリアではなかなかないことなんです。

それと、日本の子どもたちはどうしてあんなに従順なのかしら……。ふたりともとてもやんちゃなので、日本人の子どもたちのように従順になれるか秘訣があったら、ぜひ知りたいですね。

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