「花咲舞が黙ってない」半沢直樹役は劇団ひとり! 共演のずん・飯尾はびっくり。「ピン芸人は肝っ玉が座ってる」

劇団ひとりが、日本テレビ系連続ドラマ「花咲舞が黙ってない」(土曜午後9:00)で、半沢直樹役を務めていることが分かった。

今田美桜が主演を務める「花咲舞が黙ってない」は、東京第一銀行を舞台に、不正を絶対に見て見ぬふりできない花咲舞(今田)が、弱い立場の人たちのために立ち上がる姿が痛快なエンターテインメント作品。池井戸潤氏の小説「不祥事」を原作に、2014・15年に杏の主演でドラマ化されて大ヒットし、ドラマ放送後には、ドラマと同名の新作小説「花咲舞が黙ってない」も出版された物語を、主人公・舞役に今田、舞のバディとなる上司・相馬健役に山本耕史という新たなキャストで届けている。

5月11日放送・第5話で、舞や相馬らがいる東京第一銀行と別の銀行が合併することが発表され、劇団ひとりが演じる合併先の産業中央銀行で暗躍する半沢直樹が登場。半沢役の劇団ひとりは放送まで明かされなかったが、登場シーンとともに「半沢直樹」「劇団ひとり」がXでトレンド入りするなど、SNSで大きな話題となった。

半沢は、舞と並んで、池井戸氏が生み出した人気キャラクターの1人で「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」「アルルカンと道化師」などに登場。銀行マン・半沢が、さまざまな汚職や事件に巻き込まれながら対峙(たいじ)していく大人気シリーズの主人公だ。ドラマの原作小説「花咲舞が黙ってない」(中公文庫・講談社文庫)には中盤から半沢が登場し、最終話まで物語に絡んでくるため、原作通り第5話から、ドラマにも登場した形だ。合併後の主導権争いを有利に進めるために半沢が暗躍し、それに翻弄(ほんろう)される舞や、経営企画部の昇仙峡玲子(菊地凛子)らの姿が描かれた。

銀行の合併は、現実でも大きなニュースとなる。そこで、銀行の合併および半沢の登場を大見出しとした号外型広告を、スポーツ報知とサンケイスポーツの2紙で展開。放送翌日の12日昼に東京・渋谷マークシティで配布した。

配布には、ドラマで舞と相馬の上司・芝崎太一役の飯尾和樹(ずん)がゲリラで参加した。芝崎は平和主義者で、あまり出世競争のゴタゴタには巻き込まれたくはないと思っている、人のいいキャラクター。“銀行が合併したらドラマの世界でも実際に号外を配ってそう”なイメージから、今回の抜てきとなった。

飯尾が現れると、現場にはたくさんの人だかりが。号外型広告を受け取った方から記念撮影をお願いされると快く応じたり、銀行で働く方から「いつも見ています! (花咲)舞の気持ちがすごくよく分かります」と声をかけられ、「ありがとうございます! ぜひTVerでも見返してください!」と返すなど、和気あいあいとした配布イベントとなった。

日曜の昼間でちょうどこの日は母の日。それもあってか、飯尾は「たくさん家族連れが来て、受け取ってくれました。交流できてうれしかったです」とコメント。

ちなみに、劇団ひとりとは同じ芸人ということでつながりのある飯尾は、「メーク室でメークさんから聞きました(笑)。(配役を聞いて)“ひとり!? 背負ったんだ!”と思いましたね。さすが、ピン芸人は肝っ玉が座ってますね」とキャスティングの感想を述べた。

今後の見どころを聞くと、「舞・相馬VS半沢直樹の銀行同士の戦いが盛り上がってきます。また、菊地凛子さん演じる昇仙峡玲子が深い眠りから覚めていろいろ動き出します。彼女の背景も分かってきますので、楽しみにしてください!」とアピールしている。

第6話は、舞と相馬がすし店の常連から、5年前に亡くなった娘の銀行口座で、娘の死後に何千万円ものお金が動いていたと相談を受け、調査を行う。娘が亡くなる直前まで働いていたのは、新薬を開発する製薬会社だったが、5年前に開発の途中で破産し、社長は行方不明。そんな中、舞たちは別のベンチャー企業が、似たような薬を開発中との情報をつかむ。突撃すると、代表者は明らかに何かを隠しているようで…!? 銀行合併騒動も波乱の展開を迎えていく中、舞と昇仙峡が急接近する。

© 株式会社東京ニュース通信社