「充実した生活を送っていたのに…」踏み間違いで車暴走、大学生男女2人死傷 72歳女に有罪判決 福島

今年2月、の裁判で、13日、被告の女に禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡されました。

判決を受けたのは、鏡石町の面川秀子(おもかわ・ひでこ)被告(72)です。

判決によりますと、面川被告は、今年2月、JR鏡石駅前で軽乗用車を運転中、ブレーキを踏むところ、間違えてアクセルペダルを踏み続け、大学生の男女2人をはねて男子大学生を死亡させ、女子大学生に重傷を負わせました。

で面川被告は、検察から「運転の際に事故の予防策は取っていたか」と問われると「常に間違ってはいけないと頭にはあった」と答えていました。そして終始涙ぐみながら「若い尊い命を奪ってしまった。本当に申し訳ないことをした。許されることではないが、重く受け止めてこれから生活に向き合う」と述べていました。

「唐突に尊い生命と将来を奪われ…」

13日の判決公判で、地裁郡山支部の下山洋司裁判官は「被害者2人は一緒に自動車教習所の合宿に通い、不運にも事故に遭遇したもので、何ら落ち度はない。充実した生活を送っていたのに、唐突に尊い生命と将来を奪われた苦痛や無念さは計り知れない」と指摘。被告の過失については「運転手として極めて基本的な注意義務に違反している」と指摘しました。

一方で「被告は今後運転しないと誓っていること」、「前科や交通違反歴がないこと」などから、禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。(求刑は禁錮3年6か月)

面川被告は判決を言い渡された瞬間はうなずき、その後は時折うつむきながら、量刑の理由を聞いていました。

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