6カ国の医師、単孔式ロボット支援胸腔鏡手術研修に参加 甘粛省蘭州市

6カ国の医師、単孔式ロボット支援胸腔鏡手術研修に参加 甘粛省蘭州市

単孔式ロボット支援胸腔鏡手術の研修を受ける高瀬貴章氏。(資料写真、蘭州=新華社配信)

 【新華社蘭州5月13日】中国甘粛省蘭州市でこのほど、2024年「一帯一路」胸部外科医療品質管理萃英サミットフォーラムおよび国際単孔式胸腔鏡・ロボット支援手術研修コースが開始された。日本、スペイン、エクアドル、インド、フィリピン、メキシコの6カ国から研修生8人が蘭州大学第一医院に集まり、単孔式(シングルポート)ロボット支援胸腔鏡手術の発展状況を共に探究し、技術交流と協力を促進した。

 蘭州大学第一病院胸部外科の韓彪(かん・ひょう)主任は、同病院は国際単孔式胸腔鏡研修プログラムの中国最初の研修拠点であり、これまでに世界20カ国以上40人余りの胸部外科人材が研修に参加していると説明。フォーラムでは主に、単孔式胸腔鏡およびロボット支援手術技術の最新の状況や臨床応用、品質管理などを巡って議論が交わされ、参加した専門家らはこの分野におけるそれぞれの国の経験と成果を共有した。

6カ国の医師、単孔式ロボット支援胸腔鏡手術研修に参加 甘粛省蘭州市

単孔式ロボット支援胸腔鏡手術を学ぶ外国人医師。(資料写真、蘭州=新華社配信)

 日本の自治医科大学呼吸器外科の高瀬貴章助教は、今回蘭州に来たのは中国のロボット支援手術を学び、さまざまな国の医師と交流するためだと話した。高瀬氏は、中国と日本の病院が短期交流プログラムを実施することで手術技術をより深く学び、探求できると期待を示し、今回の学習成果を生かして日本でも中国の技術を普及させたいと意欲を見せた。

6カ国の医師、単孔式ロボット支援胸腔鏡手術研修に参加 甘粛省蘭州市

単孔式ロボット支援胸腔鏡手術の研修を受ける外国人研修生。(資料写真、蘭州=新華社配信)

 東南アジア胸部外科学会(SEATS)創設メンバーのエドモンド・ビラロマン教授のチームも今回の活動に参加した。同氏は、この活動は相互理解と協力を強化し、胸部外科分野の今後の発展と革新のための新たなアイデアや原動力をもたらすと語った。(記者/梁軍)

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