交通違反者目立つ「電動キックボード」 最高速度表示灯点滅させず歩道走行も

免許がなくても16歳以上であれば公道の運転が可能な「電動キックボード」。手軽さの反面、交通ルールを知らずに利用する人も多く検挙件数は、今月だけで21件にのぼっています。

危険!「最高速度表示灯」点滅させず歩道を走る電動キックボード

4月、福岡市博多区で撮影された映像です。最高速度表示灯を点滅させていない「電動キックボード」が、歩道上を走行しています。歩道での最高時速「6キロ」も超えているとみられます。

福岡県警によりますと、5月1日から12日までの「電動キックボード」利用者の検挙件数は21件でそのうち半分以上は、歩道走行した通行区分違反となっています。

電動キックボードの酒気帯び運転容疑で公務員逮捕

5月5日には、福岡市南区で酒を飲んで「電動キックボード」を運転したとして24歳の春日市職員の女が逮捕されました。取り調べに対し、春日市職員の女は、「電動キックボードが車両とは知らなかった」などと話していたということです。

警察が電動キックボードの乗り方指導

11日、北九州市小倉北区の北九州交通公園で「電動キックボード」の乗り方と交通ルールを指導する交通安全教室が開かれました。

乗車した人はー「爽快感が思った以上にあった。自転車よりもこがないぶん楽なので、普及が進むのもわかるというか」

初めてでもすぐに乗ることができる「電動キックボード」。体験した多くの人が、乗り心地と手軽さに好印象を持った一方で「電動キックボード」に乗るうえでの交通ルールについては、ほぼ知られていませんでした。

乗車した人はー「正直知らなかったですね。ニュースとかでも見るじゃないですか検挙しましたとか。たまたまこういう教えてもらえる機会があって経験もできたので、すごくいい勉強になった」

小倉北警察署交通第1課 佐藤大輔課長「特定小型原付も車両になります。交通ルールがありますのでそれを守っていただくようよろしくお願いします」

「電動キックボード」は、徐々に普及していて、福岡市では今年3月からレンタルサービスも始まりました。「電動キックボード」を気軽に活用するその前に、車道の左側を走行し、最高時速は20キロ。「自転車歩道通行可」等の標識がある歩道を走行する場合は、最高時速は6キロで最高速度表示灯を点滅させるなどの交通ルールをしっかり確認する必要があります。

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