タカギ新本社工場が完成 社長が語る北九州への熱い想いとは?【北九州市小倉南区】

浄水器メーカーの株式会社タカギは5月1日、7月の稼働に向けて新本社工場(北九州市小倉南区堀越413)の竣工式を行いました。

新本社工場にはものづくりを行う「工場棟」と「金型棟」、研究開発を行う「R&DCENTER」のほか、 企業主導型保育事業施設である「タカギキッズ保育園」、従業員食堂の「Café&Marche」、ホタルが成育する「ホタルの小川」を併設しています。

竣工式の様子を取材してきました。

「これからも北九州とともに発展したい」

この日、竣工式の神事とテープカットを執り行った髙城いづみ社長は、「想いを込めた新本社工場がやっと完成しました」と安堵の表情で挨拶をしました。

創業から63年、蛇口一体型メーカーとして北九州の地で発展を遂げてきた同社。アジアに近い24時間空港や物流に高い利便性をもつ北九州のポテンシャルをフル活用し、「これからも北九州とともに発展したい」と宣言しました。同社の新本社工場は、未来の「ものづくり」の形と「働く場所」を体現しているといいます。

髙城社長は「一度も北九州の街を出ようと考えなかった」「この地で一生懸命創業してきました」と、北九州への熱い想いを語りました。

(竣工式の様子<中央:髙城いづみ社長、右:武内和久市長>)

武内和久市長は、「北九州の産業の歴史に新たな1ページが加わりました。この価値観を北九州全体に広げたい」と大きな期待を寄せました。

山の上に佇む、子どもたちの声が聞こえる工場

新本社工場は小倉南区堀越の自然豊かな地に、構想から30年を経て完成。同社の門を通過すると、しばらく緩やかな傾斜の坂道が続きます。登った先に建物が現れ、まさに山の上の工場です。

先代の意思を引き継いだ髙城社長は、「スイスの山の上にある自然に溶け込んだ工場」「子どもたちの声が聞こえる工場」を思い描いたそうです。

(タカギキッズ保育園外観)

工場から見渡せる敷地内には従業員のための保育園があります。園の内部は木の温もりを感じ、子どもたちの声が聞こえる園庭が併設されています。

従業員が安心して働けるよう配慮されており、これも髙城社長がこだわった点の1つだったといいます。

(タカギキッズ保育園内部)

今後は小学校の課外学習等でも工場を訪れることができるよう、工場見学の受け入れも積極的に行う予定とのことです。

思い描いた新本社工場が実現した髙城社長は、まさに感無量といった表情だったのが印象的でした。

※2024年5月13日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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