大谷翔平を守ったロバーツ監督に米記者指摘 慎重な判断は「エンゼルスが出来なかったことだ」

ドジャースの大谷翔平とロバーツ監督【写真:Getty Images】

パドレス戦を欠場

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地パドレス戦を腰の張りにより欠場した。試合前、ロバーツ監督は「13連戦の最中なので、少し慎重に行きたかった」と話していたが、米記者は大谷を欠場させた決断が「エンゼルスが昨年出来なかったことだ」と指摘している。

この試合のパドレスの先発はダルビッシュ有投手。大谷は、米カリフォルニア州地元紙「スポーツネット・ロサンゼルス」公式Xが公開した試合前の囲み取材の映像の中で、対戦を「楽しみにしていました」と語っていた。患部についても「今日は解消されている」「今日は、僕は出れるかなと思ったんですけど大事を取った感じです」と説明していた。

米カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「デーブ・ロバーツはやるべきことをやった:ショウヘイ・オオタニを彼自身から守った」との見出しでディラン・ヘルナンデス記者著名の記事を掲載。ロバーツ監督の判断について、このように理解を示した。

「オオタニ級の選手が関わってくると、単純な出場欠場の判断も複雑になる。しかし、ドジャースは、昨年エンゼルスが度々出来なかったことを成すことができた。オオタニをオオタニ自身から守るということだ」

ヘルナンデス記者は「昨年、オオタニがエンゼルスにいた時、チームと彼にとって最も利益が高かったのは毎試合プレーすることだった。だから彼はそうしたんだ」と指摘。「エンゼルスは彼を止められなかった」とし、その結果、肘の負傷に繋がったと主張した。

4年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すドジャースにとって大谷は不可欠な戦力。ヘルナンデス記者は「オオタニから(出場するかどうかの)判断権を奪ったのは、ロバーツにとって小さな行動だった。エンゼルスが昨年学んだように、一度関係が確立していしまうとやり直すのが難しい」と説明。「ドジャースは、エンゼルスほどの偏ったオオタニとの関係性になるわけにはいかない。日曜日はその兆候だった」と締めくくっていた。

THE ANSWER編集部

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