【中日】逆襲のキーマン・高橋宏斗が激白「開幕二軍スタートはこれ以上ないほどに悔しかったです」

熊崎晴香(左)に意気込みを語った高橋宏斗

中日逆襲のキーマンとして期待されているのがが高橋宏斗投手(21)だ。開幕二軍スタートだったものの4月28日に一軍に昇格してからは2試合、15回2/3を投げて自責点0。ドラゴンズの応援大使を務める「SKE48」熊崎晴香の直撃に未来のエースは熱い思いを語った。

【中日・高橋宏斗投手〝逆襲〟インタビュー(1)】

熊崎 5日のヤクルト戦(神宮)では9回途中3失点(自責0)で今季初勝利。おめでとうございます!どういう気持ちでマウンドに立たれていたのですか?

高橋宏 それまで中継ぎ陣の登板がかなり多かったので長いイニングを投げて中継ぎの人たちを休めることが、第一にやるべきことだと思って長いイニングを投げることだけ意識してました。あの試合はストレートの感触が良くてストライクゾーンにどんどん攻め込めてたので、感覚としても良かったです。

熊崎 高橋投手の意気込みがすごく伝わってくる試合で、野球のアニメみたいなすばらしいピッチングでした。

高橋宏 (苦笑いしながら)確かにアニメみたいな暴投もありましたけど…(※完封目前の9回に高橋宏の二塁への悪送球が2つあり3失点。9回二死で降板となった)。あれは悔しかったですね。8回までゼロが続いてたので、もっともっと良いものを出そうと思って頑張ったんですけど、先頭打者に四球を出した時にちょっと自分の思った通りにいかなかったんです。そこから落ち着いて投げればいいのに完全にやらかしたという感じです。

熊崎 今季は開幕二軍からのスタートでした。

高橋宏 これ以上ないほどに悔しかったですし、野球やってきて僕が今まで感じたことない気持ちだったり、不甲斐なさだったり、悔しさというのはありました。二軍では井上二軍監督からは「もう1回、初心を思い出してガムシャラに取り組んでみろ」と言われましたし、英二さん(落合投手兼育成コーチ)には僕の良いところをどんどん増やしていって、伸ばしていけるように、いろんなアドバイスをいただきました。

熊崎 投球フォームも以前のものに戻したというより新しくなった感じですか?

高橋宏 そうですね。いろんな動画を見ながらやりました。(以前の投球フォームに)戻すことは僕自身できないと思うので、もっといいものになるために、どんどんどんどん進化させていきたいと思います。

熊崎 親交の深いドジャース・山本由伸投手の調子も上がってきました。今日も勝って4勝目です(※このインタビューは山本が4勝目を挙げた日本時間8日に行われた)。刺激を受けているのではないですか。

高橋宏 今日も11時過ぎくらいから柳さんと2人でランチ食べながら試合を見てたんですけど、すごいなって思ってました。

熊崎 山本投手とは連絡しているのですか。

高橋宏 連絡はまめに取り合ってます。野球のことはほとんど話さないですけど。

熊崎 高橋投手が一軍に上がったことなども…。

高橋宏 そういう報告とかも全然してないですね。野球の話はしないです。

熊崎 最近ハマってることなどの話題とかですかね。仲の良い友達みたいな感じですか?

高橋宏 おはようとかは言わないですけど(笑い)。(日本と米国で)時間帯が違うので真っ昼間に電話がかかってきたり、あっちは夜なんですけど。こっちが寝てる時に電話かかってきたりとかもたまにあったりして。(話しているのは)覚えてもいないようなたわいもないことです。

熊崎 本当に仲いいんですね。

高橋宏 そうです。仲良くさせてもらってます。あの人は本当に打たれようが抑えようが何かに左右される人じゃないので。(1回5失点KOされた3月21日の)韓国でのパドレス戦の時も落ち込んでる様子は僕自身は分からなかったですし、修正するところは分かってるっていうのは(新聞の)記事でも見てたので、やっぱり分かってるんだなと思いましたね。

熊崎 山本投手は憧れというよりは…。

高橋宏 いや、もうファン。ファンでもないかな。メジャーリーガーという感じですね。

熊崎 ステキな関係性ですね。

高橋宏 (話をしていて)楽ですよね。

熊崎 改めて今季の目標を教えてください。

高橋宏 そうですね。とりあえずちょっと厳しい出だしにはなったんですけど、まずは最低限、規定投球回を投げること。ここから1年間ローテーションの軸として回れるように、勝ちを続けられるように頑張るということ。チームが勝てば雰囲気も良くなりますし、もっともっと勝てるように頑張りたいです!

© 株式会社東京スポーツ新聞社