「ザ・ノンフィクション」話題の芸人 認知症父の死去報告 介護生活が異例シリーズ化「あの日 僕を捨てた父は」

 タレントのゲーム芸人フジタが父の死去を報告 ※写真はイメージです(izzzy71/stock.adobe.com)

 タレントのゲーム芸人フジタが12日、X(旧ツイッター)を更新。父が心不全のため、死去したことを報告した。

 フジタは、フジテレビのドキュメント番組「ザ・ノンフィクション」で「あの日 僕を捨てた父は」シリーズで4回にわたって出演。父との関係が赤裸々に映し出され、話題を呼んだ。

 「母親と同様苦しむことはなかったのでよかったと思っています」と複雑な思いを込めたフジタの書き込みに、コメント欄では、悼む声が多数寄せられた。

 番組は2022年10月に「あの日 僕を捨てた父は ~孤独な芸人の悲しき人生~」を前後編で放送。評判となり、翌23年9月にも「あの日 僕を捨てた父は2~孤独な芸人と家族の再生~」が再び前後編で放送されるなど、同番組では異例の複数回シリーズとなった。

 番組では、22年当時45歳だったフジタと83歳の父が同居生活を描かれた。フジタの母は小学校入学直前に急死。2人暮らしとなったが、父はフジタの同級生の母と恋仲になり、息子を捨てて駆け落ちしてしまう。

 それから35年たち、父子は改めて同居する。しかし、父は認知症。年金はすぐ使い切り、カードローンで借金して、息子を悩ませる。そんな父が家出をして…。

 壮絶な介護生活をへて、天国に旅立った父。フジタは「ザノンフィクションにて取材を受けていた父親が、先日心不全で亡くなりました。急でしたが癌も患っていたので、母親と同様苦しむことはなかったのでよかったと思っています。今まで気にかけて心配いただき本当にありがとうございました。」と記した。

 Youtubeも配信。グループホームで意識を失い、病院で死去するまでの様子などを語り、安らかな最期にホッとした表情を見せていたフジタ。コメント欄には「お父さんのお世話を最期までよく頑張った。そこは尊敬する。お疲れ様。」とねぎらう言葉が多数寄せられた。

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