団員、最終稽古に熱 富岡町民劇団「ホーム」 19日に構成劇 町内での舞台は初 福島県富岡町

最終稽古に励む団員

 19日に富岡町文化交流センター「学びの森」で開かれる朗読と音楽による構成劇「生きている 生きてゆく~ビッグパレットふくしま避難所記より~」を前に、出演する富岡町民劇団「ホーム」は12日、会場で最終稽古を行った。団員が東京電力福島第1原発事故により避難を強いられた町民らの思いを伝えようと総仕上げに励んだ。

 劇はNPO法人富岡町3.11を語る会の主催で、午後2時開演。劇団の朗読劇は5回目だが、町内での舞台は初めて。原発事故に伴う郡山市のビッグパレットふくしまでの避難生活を経験した町民らの声をまとめた同名の記録本を朗読劇で披露する。

 脚本・演出は語る会の青木淑子代表。町出身のシンガー・ソングライター伊藤優大さんが音楽を担当する。福島市の詩人和合亮一さんらが特別出演する。

 チケットは千円で自由席。QRコードから申し込める。問い合わせは語る会の富岡事務所へ。

 最終稽古では、団員が台本と向き合い、細部をチェックした。

(相双版)

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