夜空が赤や紫に 20年ぶりの天体ショー「低緯度オーロラ」 北海道の天文台には約1000人詰めかける

撮影に挑戦された方もいらっしゃるのではないでしょうか。太陽の表面で起こる爆発「太陽フレア」の影響で、世界各地で観測された低緯度オーロラ。11日は北海道内でも広い範囲で確認されました。

夜空がバラ色に染まっています。こちらは11日午後8時半ごろから、北海道の陸別町にある銀河の森天文台が撮影した映像です。「太陽フレア」の影響で、通常は北極圏など緯度の高い地域で見られるオーロラが、緯度の低い道内でも観測されました。この天体ショーを一目見ようと、天文台にはおよそ1000人が詰めかけました。

訪れた人)

「帯広市からです。1時間以上前にスタンバイしてました」

「何回か来た事あるんですけどこんなに(人が)いるのは初めて見ました」

「これが一番それっぽいかな。2時間くらい前で緑、ピンクってなっている感じで」。

銀河の森天文台・中島克仁さん)

「本当は肉眼で見えればよかったんですが、かすかに赤く写真に写っているのを楽しんでいただければなと思います」。

こちらは「なよろ市立天文台」が11日に実施したライブ配信の映像です。午後11時すぎから星空を染めるピンク色のオーロラが撮影されています。名寄市を含む広範囲でオーロラが確認されるのはおよそ20年ぶりだということです。

なよろ市立天文台・村上恭彦台長)

「大規模なフレアの情報があって、予想がされて実際に現れたというのは久しぶりで本当に来たなというような感じでした」。

札幌に近い新篠津村でも、去年11月にできたばかりの天文台におよそ300人が集まりました。

しんしのつ天文台・山本修さん)

「肉眼でも見えていました。ぼーっとした感じですけど」、「これがオーロラかっていう感じでした」、「感激ですね」、「みなさんが来ていただいていたときにみられた。これが最高にうれしいですね」。

それにしてもなぜ低緯度オーロラは緑ではなく赤や紫なのでしょうか。専門家によりますと、オーロラは下の部分が緑で上の部分が赤く、北海道など緯度の低い場所からは上の赤い部分しか見えないそうです。

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