森永卓郎「人事じゃないんです。皆で関心を持って考えないと」ガザ地区の死者35000人を超える

タレントの大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹ま
ことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)
5月13日の放送では大竹が、経済アナリストの森永卓郎氏と共に、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃をめぐり、発表されている死者数とは別に、推定一万人の遺体ががれきに埋まっているとガザ当局が明らかにしたニュースを取り上げた。

大竹「森永さん、これはなんとかなりませんか」

森永「これね…人としてやっていいことの範囲を大きく逸脱しているわけです」

大竹「そうです」

森永「アメリカの大学では学生たちが物凄い講義活動をしているし、イスラエルの国内でも物凄いデモが起きているわけですよ。ただ結局ね、アメリカが鍵を握っていて。共和党にしろ民主党にしろユダヤ系のところさら大金の献金を受けているので、そう簡単に無視できない。でもそれがこの事態を招いているわけです。私がちょっと悲しいなと思うのは、日本はどうするべきなのかというところがあまり盛り上がってないんです」

大竹「そうですね」

森永「実はうちのゼミの2年生は合計200分にわたってどうしたらこの戦争を終結させることができるのか、命を救うことができるのか話し合ってるんです。まず考えないと、人事じゃないんです。私自身もこうやったら今すぐ戦争が終結するというアイデアは無いんです。でもみんなで関心を持って考えないと、3万5000人が死んでいるんです。大災害どころではない」

大竹「そうですね、そのうち4割が子供だというニュースですね。誰がどう考えてもやってはいけない話ですよね…」

森永「本当だったら国連が止めなければならないんですけれども、その国連がアメリカのせいで機能不全に陥っている。これで戦争を止められなかったらなんのための国連なんだって思っちゃいますけどね」

大竹「テレビのニュースでは瓦礫と化した町や、大人が遺体を前に泣き崩れていたり、小さな亡骸を抱えている人など。耐えられないですね、これ以上のことは」

森永「私は、ハマスはいけないと思うんです、あれはテロなので。でも亡くなっている子どもやガザの一般市民になんの罪があるのかと思います」

大竹「ちょっと過剰な攻撃すぎると。パレスチナとイスラエルの根本的な問題はハマスの問題にとどまっていないですからね…」

森永「私はバイデン大統領に考えを変えてもらって、とにかく人命を救うことを最優先にしてもらいたい」

© 株式会社文化放送