ミニだるの日本酒 手土産にいかが 宮下酒造、インバウンド向け企画

インバウンド向けに企画した手乗りサイズの酒だる入り商品

 日本土産にいかが―。宮下酒造(岡山市中区西川原)は、手乗りサイズの酒だる入りの日本酒を発売した。新型コロナウイルス禍から回復するインバウンド(訪日客)向けに、日本らしく持ち帰りやすい商品として企画した。純米酒と大吟醸酒の2種類で、岡山県内や東京の土産物店などで販売している。

 酒だるは直径、高さ各約12センチで、300ミリリットル入り。樹脂製のこもを巻き、鏡開きなどに使われるこもだるを再現した。同社が扱う通常の酒だるは最少でも容量1800ミリリットルで、今回は6分の1サイズとなる。インテリアとしても楽しめる。

 純米酒は、岡山発祥の酒米・雄町を使用した「極聖 雄町純米」(1個2400円)で、まろやかな味わい。大吟醸は「極聖 大吟醸山田錦」(同3千円)で、フルーティーな香りとすっきりとした飲み口が特徴という。店頭や自社通販サイトで扱っているほか、台湾や香港へ輸出もしている。1カ月計200個の販売を目指す。

 日本酒の国内消費が低迷する中、同社は昨年から関東圏を中心に免税店や百貨店で高価格帯の商品を販売するなど訪日客へのアピールを強化。ミニチュアの酒だるは今年2月に商品化した。同社は「コンパクトでかわいらしい見た目なので、手土産やお酒が好きな人へのプレゼントとしても選んでもらえたら」としている。

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