元中学校長が設立、オンライン不登校サポート「カゼマチ」

オンライン学習支援サービス「カゼマチ」

不登校児童生徒のオンライン学習支援サービス「カゼマチ」が2024年5月1日にサービスを開始した。学び直しのためのホームスクーリングと、自身の子供が不登校だった代表の経験を生かした保護者サポートを提供する。

文部科学省の「不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書(2021年10月)」によれば、不登校の中学生の74.2%が「勉強の遅れに対する不安があった」と回答している。学校に行かなくても幸せになることはできるが、いざ夢に向かって動き出そうとした時、学校で勉強をしていなかったことがハンデになり、自己肯定感を下げてしまうことがあるという。

カゼマチの代表・渡部正嗣氏は、自身の35年間の教員経験と、不登校ながら自分の娘が幸せに暮らしている姿を間近で見てきた経験から、これまでの教育観を見直し、新しい時代の教育を推進しようと決意。今年3月に中学校長を辞職し、不登校の児童生徒が夢を諦めないための学力と学習経験を得られるよう、オンライン不登校サポート「カゼマチ」を始動した。

カゼマチのホームスクーリングは、テキストに沿った詳しい解説動画でいつでもどこでも自分のペースで学ぶことが可能。家庭はもちろん、継続的な教科学習が難しい別室登校やフリースクールでも活用できる。不登校期間の「学び直し」をサポートするため学年をさかのぼってわかるところから学習でき、しっかりと理解できるまで詳しい解説動画を何度でも繰り返し視聴することができる。

2教科を選んで学習する2教科コースと、すべての教科に対応する5教科コースがあり、それぞれに基礎コースと標準コースを設定。小学3年生から中学3年生までの不登校児童生徒を対象としているが、勉強が原因で学校を休みがちな子供や、学び直しを希望する16歳以上にも対応している。

また、元不登校児の親であり元中学校長としての経験を生かした保護者サポートも充実。不登校の子供を持つ親の思いや苦しさに寄り添う保護者サポートとして、無料オンライン相談(月2回)や、保護者同士のオンライン交流、オフライン交流などを実施。保護者と学校が気持ちよく連携できるよう、学校との関係づくりサポートも行う。

5月・6月の月曜日にはオンライン説明会も開催。説明会の日程や申込み、サービスの詳細、サービスの問合せなどは、カゼマチ公式Webサイトで確認できる。

畑山望

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