【全日本】斉藤ブラザーズが世界タッグV1戦へDOOM「甘いものを食べられない憎しみパワーをぶつけてやりたい」

祝杯のビールを飲む斉藤レイ(右)とスイーツが食べられず落ち込む斉藤ジュン

全日本プロレスの世界タッグ王者・斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ=37)が〝The End〟ことパロウ、オディンソン組を迎えての初防衛戦(29日、東京・後楽園ホール)に向けてDOOMした。

2月にレイの右肩脱臼で返上を余儀なくされた同ベルトだったが、2人は3月30日に諏訪魔&鈴木秀樹を破り返り咲きに成功。V1戦で大型外国人タッグチームを迎え撃つことになったが、ジュンは「The Endは気になるタッグの1つだった。それが向こうから『挑戦させろ』と言ってきているのは素晴らしいことじゃないか。かわいそうなくらいに叩き潰してやるよ、DOOM」とクールに宣言。レイは「日本になかなかいないしっかりしたパワーファイターで技術も光るところがある。それなりの戦士だから俺もやりたいと前から思っていたんだ。ファーオ!」と高笑いして、おもむろに缶ビールの栓を開け飲み干した。

すると途端に隣のジュンが切なげな表情を浮かべる。宮原健斗の優勝に終わった「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」公式戦での兄弟対決で2人が〝好物封印〟をかけた結果、敗れたジュンがスイーツを禁止されたからだ。優勝決定戦に進んだジュンにはレイから「宮原に勝ったらスイーツ解禁していい」と言われたが敗れて準優勝に終わったため、現在もスイーツ断ちが続いている。

ジュンは「隣でおいしそうに飲んでいるのを見て、なんかとても苦しいですよね…」と視線を落とす。レイから「昨日頑張っていたから解禁していいじゃないか」と言われるも「いや、それでも昨日の負けは負けだから、甘いものをまだ食べない。俺はまだ考えているんだ。(解禁のタイミングは)何が正解なのか。来年のCCまで待つことはとてもできないから、どうしようかな…」と暗い表情で頑固を貫く。

そこに再びレイが「だったら、The Endに勝ったら、今度こそ解禁でいいんじゃねえか?」と助け舟を出す。するとジュンは「あと2週間くらい? そうだな…。2週間は結構長いし、正直そこまで我慢するつもりはなかったけど…」としてレイから「あ、なかったんだ」と突っ込まれつつ「まあいいだろう。The Endを倒して甘いものを食べる。よし、決定だ!」と叫ぶ。

そして「今日で甘いもの禁止が悪夢の10日目ということでこのまま2週間となると想像を絶するが…。もっと積もりに積もった甘いものを食べれない憎しみパワーをぶつけてやりたいからThe Endはかわいそうなことになるんじゃないか」と冷徹に言い放った。

また、同大会では本田竜輝がNWA世界ヘビー級王者のEC3に挑戦することも決定。本田は「相手は世界的に有名なレスラーだけど、NWAを持ってくるということで全日本プロレスを代表して挑戦します。全日本は世界一の団体だと思っているので、俺が受けて立ちます!」と拳を握った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社