大声での指導で、精神疾患に追い込まれた隊員も パワハラ行為で52歳の陸自幹部を停職30日の懲戒処分「反省している」陸上自衛隊北部方面総監部

52歳の陸自幹部を停職処分にした北部方面総監部

大声で指導するなどのパワーハラスメントを行い、部下の1人を精神疾患に追い込んだなどとして、陸上自衛隊北部方面総監部の幹部自衛官が、停職の懲戒処分を受けました。

13日付で停職30日の懲戒処分を受けたのは、陸上自衛隊北部方面総監部の52歳の2等陸佐です。

北部方面総監部によりますと、2等陸佐は、2022年6月ごろから2023年11月までのあいだ、部下の隊員3人に対し、勤務中に大声での指導などを行い、職場環境を悪化させるパワーハラスメントを行いました。

3人のうち1人は、この指導などにより精神疾患を発症しました。

2023年11月に隊員に実施されたハラスメントなどに関するアンケートが行われ、今回のパワハラ行為が発覚しました。

2等陸佐は「部下隊員の至らない点、能力が不足する点などを指導するためだった」と説明し「反省している」と話しているということです。

処分を受け、北部方面総監の末吉洋明陸将は「この度の事案を受け隊員指導の徹底を図り健全な部隊の育成に邁進してまいります」とコメントしています。

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