一度は謝罪した同級生をなぜか2年後に告訴した『夫婦の世界』女優、まさかの“嫌疑なし”でピンチに

「校内暴力女優というレッテルが苦しい」と話していた女優シム・ウヌが、暴露した同級生A氏を名誉棄損で訴えたが、“嫌疑なし”となった。

5月13日、ソウル松坡(ソンパ)警察署は名誉毀損で告訴されたA氏に対して、“嫌疑なし”で事件を終結したと発表した。

先立ってA氏は2021年3月、自身をシム・ウヌの中学校の同級生とし、シム・ウヌによっていじめられたと暴露した。A氏は「身体的な暴力ではないが、狂うほどの情緒的な暴力を主導したのがシム・ウヌだった」と主張した。

謝罪するも名誉毀損で訴え

これに対してシム・ウヌは、所属事務所を通じて「在学時代に一緒に遊んでいた友人たちがいて正確には覚えていないが、その友人の一人が暴露者と争い、あるいは葛藤があって当時シム・ウヌを含む友人たちと関係が良くなかった記憶はある」と疑惑を否定した。

(写真提供=OSEN)シム・ウヌ

だがA氏の姉という人物が追加で暴露を行い、最終的にシム・ウヌは「学生時代、私がその友人にした未熟な言動で、友人に思春期の学生時代に体験してはならない心の傷が深く残っていたことがわかった」とし、「幼い日に何も考えずに言った言葉と行動が、相手には深い傷として残る可能性があるという点に気づいた。今からでもその友人に心から申し訳ないという言葉を伝える」と謝罪した。

それから2年が過ぎた2023年3月、シム・ウヌは自身のインスタグラムに長文を投稿し、「学生時代のすべてを校内暴力の加害者だったように誤解され、現在は身体的な加害を無残に行った『ザ・グローリー』の“ヨンジン”のような人という烙印を押されたことが、あまりに傷つき辛い」などと心境を伝えた。

言及された作品は、Netflixで配信された『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』のことで、登場人物であるヨンジンは主人公に肉体的な暴力を含め、過酷ないじめを行った加害者だ。

心境を伝えたシム・ウヌは同年7月、校内暴力疑惑を否定してA氏を虚偽事実の名誉毀損容疑で刑事告訴した。

だが警察は8カ月余りの捜査の結果、A氏の書いた文章を虚偽事実と見るのは難しいと、証拠不十分で嫌疑なしと結論付けた。

◇シム・ウヌ プロフィール

1992年6月2日生まれ。2015年の短編映画『2人の姉妹』でデビュー。ドラマ『あやしいパートナー~Destiny Lovers~』『アスダル年代記』などを経て、2020年の大ヒットドラマ『夫婦の世界』にミン・ヒョンソ役で出演して注目を集めた。しかし2021年3月、学生時代にいじめの加害者だったとの暴露を受け、最終的に謝罪して活動を中断した。2022年11月、映画『セイレ』(原題)で復帰した。

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