袴田事件弁護団、意見書を静岡地裁に提出 被害者遺族の意見陳述認めないよう求める

袴田事件弁護団は検察が予定している被害者遺族の意見陳述を認めないよう求める意見書を静岡地裁に提出しました。

袴田巌さん(88)は1966年、旧清水市でみそ会社専務一家4人を殺害したなどとして、死刑が確定しています。

静岡地裁で5月22日に開かれる次の再審公判で、検察は被害者遺族が袴田さんへの処罰感情を書いた意見陳述書を読み上げる予定にしています。

これに対して袴田事件弁護団は「再審公判では有罪か無罪かが問われているだけで量刑が問題となる
余地はない。被害者の意見は意味を持たない」と主張しています。

小川秀世主任弁護人:
「皆さんが温かく早く無罪の判決を聞かせてあげたいという中で、遺族の方のというようなことをやること自体再審公判としては適切ではないというふうに思う」

© 静岡朝日テレビ