パリSG退団のナバスを巡り、指揮官がまさかの事実を明かす。エムバペを“特別扱い”しなかった理由も「おそらく批判された」

現地時間5月12日に開催されたリーグ・アン第33節で、すでに3連覇を決めているパリ・サンジェルマンは、トゥールーズと対戦。今季限りで退団するキリアン・エムバペが先制点を奪うも、1-3で逆転負けを喫し、ホーム最終戦を白星で飾ることはできなかった。

ラストマッチを戦う選手は、終盤にスタンディングオベーションを受けながら、ベンチに下がるのが一般的だ。ただ、クラブ史に名を残す大エースはフル出場した。

現地メディア『Le Parisien』によれば、ルイス・エンリケ監督は、この点に関して問われると、次のように語った。

「キリアンの交代は考えていなかった。そうする度に嵐のように問題が起こっていたからね。85分に彼を下げて一斉に拍手を送る場も設けられたが、おそらく批判されただろう」

【動画】見ていてホッコリ。ホーム最終戦でゴールを決めたエムバぺ、一目散にナバスの元へ
ケイラー・ナバスもまた今季で退団。エムバペはゴールを決めた際、ベンチのナバスの元へ駆け寄り、喜びを分かち合うなど、明らかにお別れムードが漂っていたが、スペイン人指揮官はまさかの事実を明かした。

「なぜナバスを起用しなかったのか?」という質問に対し、こう答えたのだ。

「ケイラーがパルク・デ・プランスでのラストマッチだという具体的な知らせはなかった。だから、私はチームにとって何がベストかを考えて決断する」

コスタリカ代表の英雄ナバスは、エムバペと同様にSNSで別れを告げるメッセージを発信していた。さすがにチームには、ファンより前に伝えていたはずだが...。指揮官との間でやりとりはなかったのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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